三菱航空機は2016年2月16日(火)、シンガポール・エアショー会場で航空機リース会社のエアロリースとMRJを確定10機、オプション10機、計20機を基本合意しました。この契約は2018年に納入を開始し、確定の10機分は2019年までの2年間を予定しています。
購入したエアロリースのジェップ・トームソン氏は、新しいテクノロジーを採用した航空機の購入に大きな関心を持った事業展開をしており、可能性としてボンバルディアのCS100も大きな関心を寄せていたが、プラット・アンド・ホイットニーのGTFエンジン、ロックウェルコリンズのアビオニクスを採用しているMRJは大きな判断材料の1つになったと語りました。
また、以前から購入検討を進めていたと明らかにし、「2015年11月の初飛行は今回の契約に至る大きな確信を得る機会になった」とし、MRJのパートナーとして世界中の航空会社に広くリースするための活動、機齢の長さを延長したり、機体の価値向上に関わるプログラムにも積極的に参加していく考えを示しました。
エアロリースは、リース先の航空会社について具体名は非公表としているものの、数社と交渉しているところとしており、市場では関心が高く、アフリカやヨーロッパを含め可能性があるとしています。また、ANAやJALなどにリースするというより、市場を広めていきたいとの考えを示しています。
また、三菱航空機の森本浩通社長はアクションプランを策定した中に、不測の事態へのバッファが含まれているほか、アメリカへ試験飛行機を早めに持っていくなどの対策をうち、納期は遅れることはないと強調しました。