リパブリック・エアウェイズ、乗員不足で破産法11条を申請 再建へ

リパブリック・エアウェイズ、乗員不足で破産法11条を申請 再建へ

アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空のアメリカ3大航空会社のリージョナル路線運航を担うリパブリック・エアウェイズ・ホールディングスは、2016年2月25日(木)付で連邦破産法11条(チャプター11)を申請しました。リパブリック・エアウェイズは、リパブリック・エアラインズとシャトル・アメリカの子会社2社で、大手各社のリージョナル路線を担っています。

同社はチャプター11の申請により、これまで通りの運航を続けながら、経営再建を進めます。チャプター11は、事業を継続しながら、企業の財務、契約関係を再構築できるプロセスで、アメリカの航空会社ではアメリカン航空が最近まで同法の適用下で再建を果たしたほか、これまでにデルタ航空、ユナイテッド航空も同法の適用で再建を進めたことがあります。

再建の理由について、リパブリック・エアウェイズは保有する古い機材の再構成に取り組む一方、運航乗務員の不足に直面したと説明しています。特に直近には、パイロット不足により、航空機を運航できず、収益が低下していたと、現状を明らかにしています。

リパブリック・エアウェイズはエンブラエル機を運航する世界最大の航空会社で、従業員は約6,000名超です。運航は継続しながら、同社の労働組合との交渉を行い、機材の再編成により、収益の増加に取り組みます。また、チャプター11の適用中の運転資金などの資産、現金流動性ともに確保していると説明しています。

リパブリック・エアラインズはERJ-170を30機、ERJ-175を101機、DHC-8-400を20機の計151機、シャトル・アメリカはERJ-145を33機、ERJ-170を59機の計92機、2社で243機を保有しています。

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