サウディア向けA330リージョナル初号機、トゥールーズで最終組立

サウディア向けA330リージョナル初号機、トゥールーズで最終組立

ニュース画像 1枚目:A330-300 リージョナル
© Saudi Arabian Airlines
A330-300 リージョナル

サウディアは2016年3月1日、同社が発注したA330リージョナル初号機の最終組み立てがフランス・トゥールーズのエアバス最終組立ライン(FAL)で進行中と明らかにしています。同社は2015年6月にA330-300リージョナルを20機発注し、この派生系のローンチ・カスタマーとなります。

FALで組み立てられているA330は製造番号「1724」とみられます。現在、この機体は、胴体セクションの組み立てを行っており、これが終わると胴体と主翼の接合、さらに客室の装備と進み、最初の電源投入を行います。

A330-300リージョナルは、3,000海里の運航を中心に、乗客400名が搭乗できるように最適化し、約200トンの重量を減少させ、大幅なコスト削減をめざします。サウディアが保有するA330-300は、モノクラスで358席、2013年以降のA330-300ではビジネス36席、エコノミー252席の計288席ですが、これより50席から110席程度の増席となります。

1座席あたりの消費燃料、メンテナンス・コストの削減をあわせ、現在の長距離路線に投入されているA330-300と比べ最大26%減を実現します。このため、A350XWBやA380に投入された最新の技術をA330リージョナルに投入します。

サウディアはA330-300リージョナルを、サウジアラビアの国内線やリージョナル路線で最も需要の高い複数の路線に投入し、その輸送能力を高めるねらいです。

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