米空軍参謀副長、今さらF-22を再生産するより新型機を開発

米空軍参謀副長、今さらF-22を再生産するより新型機を開発

現在アメリカ議会や国防総省内で、F-35計画の遅延や性能に対する不安から、F-22ラプターを再生産する案が浮上しています。しかし、空軍参謀副長のジェームズ・ホルムズ中将は、2016年3月8日に上院軍事委員会でこの案に反対との考えを明らかにしました。Flightglobalが2016年3月9日に報じています。

ホルムズ中将は、20年前の技術で開発された戦闘機に巨額の予算を投じて再生産するのは意味がなく、最新技術を使用して将来にわたり有効な第6世代の戦闘機を開発すべきだとしています。

ロッキード・マーティンは、F-22を2011年12月までに187機生産し、現在も再生産可能な状態を維持しています。アメリカのシンクタンク、ランド研究所の2010年の報告では、F-22を75機再生産した場合2008年の貨幣価値で170億ドル、1機あたり2億6,700万ドルになると試算しています。

アメリカ海軍では、F/A-18E/Fスーパーホーネットと交代するF/A-XXストライクファイターの研究を開始しており、アメリカ空軍でも2017年からF-Xの研究を開始するとホルムズ中将は話しています。機体メーカーのボーイング、ノースロップ・グラマン、ロッキード・マーティンも従来の戦闘機とはまったく違うコンセプト・イラストを公表しています。

メニューを開く