アントノフは2016年3月21日(月)、An-132D試験飛行機に主翼取り付けが完了したと発表しました。この機体の開発はサウジアラビアのキング・アブドゥルアジーズ・シティ・フォー・サイエンス・アンド・テクノロジー(KACST)と共同で進められています。
An-132Dは、アントノフとサウジアラビアが2015年に契約、An-32をベースに最新のナビゲーションシステム、新しいコクピットの開発など、最新の機器やシステムを導入し、サウジアラビアの高温地帯で運航できる高推力の特性を確保し、運航の信頼性や柔軟性を確保できる機材を目指しています。貨物輸送、空挺部隊の移動で軍の任務や、未舗装の滑走路への着陸ができる能力なども求められています。
なお、この機体にはプラット・アンド・ホイットニーのPW150Aエンジンを搭載します。2016年後半にもこのデモ機で初飛行が予定されています。