ダッソー、ファルコン8X開発の最終段階に 世界各地をテスト飛行

ダッソー、ファルコン8X開発の最終段階に 世界各地をテスト飛行

ニュース画像 1枚目:初飛行時のファルコン8X
© Dassault Aviation
初飛行時のファルコン8X

フランスのダッソーは2016年3月24日(木)、ファルコン8X初号機の納入に向けた最終段階に入ったと発表しました。型式証明の取得に向けた飛行試験と開発プログラムの最後の段階に入ったものです。

ファルコン8Xはアメリカ連邦航空局(FAA)、ヨーロッパ航空安全庁(EASA)から型式証明をそれぞれ2016年6月ごろにも取得し、2016年夏の終わりにも納入を開始する計画です。

ファルコン8Xの試験飛行プログラムは、3機体制で行われており、ほぼすべてのテスト要件を完了しており、これまでに325回、650飛行時間を超えるフライトを行っています。

試験飛行機のうち3号機はリトルロックの完成センターで、熱や騒音、客室装備のテストを受けた後、内装を完備した初めての8Xがマルセイユ近くのイストル空軍基地に併設されている飛行試験センターで、極限気候下の航空機システムの機能性の実証試験を行いました。さらに、カナダ・ヌナブト準州のチェスターフィールド・インレット空港では耐水テストも行われました。

一連の試験では、マイナス33度という低い気温の環境で、電気、油圧とデジタル飛行制御システムを含むすべてのアビオニクスシステムが完璧に動作しました。APU起動と客室の温度を高めた後も、すべての客室システムが正常に動作し、正常にフライトも行われました。

これを受け、ファルコン8Xの3号機は、異なる条件下で機体運用の信頼性と性能を実証するため、グローバルテスト・キャンペーンを開始しています。1カ月間にわたり、ヨーロッパ、中東、アジア、北米、南米とフライトし、60レグ以上のフライトを行います。このフライトでは特に機内設備の機能、高速通信システムなど特に注意を払い、テストが行われます。

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