フィリピン航空、5年間で5ツ星めざす A350導入で欧州路線を拡大

フィリピン航空、5年間で5ツ星めざす A350導入で欧州路線を拡大

ニュース画像 1枚目:フィリピン航空の長距離路線の主力機 A350-900
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フィリピン航空の長距離路線の主力機 A350-900

フィリピン航空は2016年3月15日(火)、5年間で5ツ星獲得を、新たなブランドと路線拡大計画などを発表しました。5年間で路線網の拡大と保有機材の更新を進めること、サービスの拡充で5ツ星航空会社を目指します。

新たなブランド・フィロソフィは「Heart of the Filipino(フィリピンの心)」とし、ナショナル・フラッグ・キャリアのブランドと強みを活かしつつ、心から暖かいおもてなし、安全性とサービスに誇りを持ち、運営するとしています。特に、サービス面では顧客の期待を超えるサービスを提供し、フィリピン人が誇りとする企業をめざします。

路線網の拡大では、ヨーロッパ路線ではパリ、アムステルダム、ハンブルク、ローマの4地点の就航を検討しています。特に長距離路線向けの機材A350-900を導入する予定で、これを使いヨーロッパへ直行便を就航することが可能になり、現在のロンドン線とあわせ、各地に乗り入れを計画しています。

アメリカ路線は、フィリピン航空の創立75周年の3月15日にあわせ就航したセブ/ロサンゼルス線に加え、マニラ発着でロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨーク、ホノルル、グアム線を運航しており、これを継続します。さらにドーハ、リヤド、ドバイ、ダンマン、ジェッダ、クウェート、アブダビと中東地域への拡大を図ります。また、マニラ/サイパン線の開設も予定しています。

拡大を図る上で、A350-900の6機は長距離路線の主力機となります。納入は2018年からを予定しており、ヨーロッパ路線の拡大に加え、アメリカ路線ではロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨーク、トロント、バンクーバー線の北米路線に投入を計画しています。このほか、2016年にはA321を5機と777を2機、2017年にはA321を2機、それぞれ受領する予定です。

サービス面では、機内エンターテイメントシステムのアップグレードをはじめ、無線LANによる機内インターネット接続サービスを提供します。さらに、機内食のアップグレードも計画しており、フィリピンのトップシェフと協力し、メインディッシュの開発を進めます。

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