デンソーは、ヒロボーの協力を得て、道路の橋などの社会インフラの点検に使用する産業用ドローン(UAV)を開発したと発表しました。
これまで道路や橋などのインフラ点検は、自治体など設置主の自主点検に委ねられていました。今後、道路や橋などの老朽化が進むと予測される中、2018年から国が主導し計画的な点検を行うことが予定されており、インフラの点検の効率化に向けたロボットの活用が求められています。
デンソーが開発したUAVは、インフラ点検で求められる3つの性能を兼ね備えているのが特徴です。1つ目は強風や雨中でも飛行できる対候性、2つ目は構造物に近接して定位の姿勢に制御できる安定性、3つ目は安全制御システムで運用できる安全性です。これらの性能は、デンソーがこれまで培ってきたセンサーおよび制御のエレクトロニクス技術と、無人ヘリコプターの開発・製造で長年の実績があるヒロボーの機体開発力を結集して実現しました。
今後は、実証実験を重ねてUAVの機体の完成度を高めていくとともに、インフラ点検などのサービス開発を関連事業者と共同で進め、国が計画・推進するロボットを活用したインフラ点検の本格運用にあわせ、適用可能なシステムにしていくとコメントしています。