川崎重工、空自向けC-2輸送機の量産初号機を納入

川崎重工、空自向けC-2輸送機の量産初号機を納入

ニュース画像 1枚目:C-2量産初号機
© 川崎重工
C-2量産初号機

川崎重工は2016年6月30日(木)、岐阜工場で航空自衛隊向けC-2輸送機量産初号機「68-1203」を防衛省に納入しました。C-2輸送機は、C-1輸送機の後継機として、2001年度から開発が進められていました。

C-1から比べ、貨物搭載量を大幅に増えたほか、低高度飛行にでの操縦性を高める新規開発の飛行管理システム、機内貨物の積み降ろしの集中管理で省力化を可能になるシステムが採用されています。エンジンはGE製CF6-80エンジンを搭載し、C-1を大幅に上回る速度、航続距離が実現しています。

川崎重工は、防衛省から2011年11月に次期固定翼哨戒機XP-1、次期輸送機XC-2の2機種同時開発の指名を獲得し、それぞれ試作機の設計、製造を進めてきました。XC-2の初飛行は2010年1月で、同年3月に試作1号機、2011年3月に試作2号機を防衛省に納入しています。

C-2輸送機は、2011年に契約を締結し、2014年1月に機内の気圧を高める強度試験を実施している最中に貨物扉と後部胴体などを損傷する不具合が発生、この改善内容を量産機の設計に反映、製造が進められてきました。川崎重工では2号機も順次納入していく計画です。

◼C-2輸送機 主要諸元
全長:43.9メートル
全幅:44.4メートル
全高:14.2メートル
最大離陸重量:141トン
エンジン:CF6-80C2K1F

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