エミレーツ航空は2016年6月30日(木)、12カ月で33機の塗装を行いました。この内訳は、A380が3機、777が22機、そして退役機8機で、エミレーツ保有機材の13%にあたります。
塗装作業は世界最大の塗装施設、エミレーツ・エアクラフト・アピアランス・センターで行われているものです。同社は72機にデカールを施しており、レアル・マドリードのA380、パリ・サンジェルマンのA380、アーセナルの777、ACミランのA380、アーセナルのA380、野生生物保護のA380などがあります。
エミレーツは、塗装は外観上のアピールだけでなく、運航へ大きな影響を与えるとの認識から、効率的な塗装で燃料消費量が低減でき、迅速な作業で運航に戻すことに注力していると紹介しています。そのために世界クラスの設備、技術、そしてスタッフへ投資しています。
この中で、塗装作業では新たな接着促進剤を使用し、A380の再塗装のプロセスを開発し、耐久性が高く、長寿命のものを採用しています。エアバスもエミレーツが実施している結果を受け、A380を運航する他社に事例として紹介するなど、その先進性が評価されています。特にサッカー場の2倍以上の広さがある塗装作業を行うハンガーは、温度、湿度、空気の流れを制御し、こうした中でA380で数百キロの重量削減も実現しています。
なお、このA380の塗装作業の様子はYouTubeで公開されています。
■Timelapse Painting of an Airbus A380 | Emirates Airline