「スルッとKANSAI」、2017年3月末で販売終了へ 来春20年の歴史に幕

「スルッとKANSAI」、2017年3月末で販売終了へ 来春20年の歴史に幕

近畿圏の私鉄が運行する鉄道、バスなどで共通利用することができる交通系プリペイドカードのネットワーク「スルッとKANSAI」の運営を行うスルッとKANSAI協議会は、2017年3月31日(金)で同磁気対応カードの販売を終了し、2018年1月31日(水)をもって共通利用を終了すると発表しました。

「スルッとKANSAI」は、1996年から導入されたプリペイドカードのネットワークで、スルッとKANSAI協議会が2004年から開始した非接触式ICカード「PiTaPa」の普及により利用者が減少したためサービスの終了が決定されました。計画通りの期間で販売が終了すると運用期間は約20年間で、関東私鉄で2000年から2008年まで相互利用できた磁気プリペードカード「パスネット」の倍以上となります。

「スルッとKANSAI」は現在、南海電鉄の関西空港駅、ポートライナーの神戸空港駅、大阪モノレールの大阪空港駅など関西圏の主要空港のほか、八尾空港の最寄駅である大阪市交通局の八尾南駅、神戸ヘリポート最寄駅であるポートライナーの市民広場駅などでも利用することができますが、これらの駅での利用も2018年1月31日(水)までに終了となります。

なお、阪急電鉄、能勢電鉄、阪神電気鉄道、北大阪急行電鉄の4社は、各社が「スルッとKANSAI」対応カードとして販売しているオリジナルカードの販売を2017年3月31日(金)に終了し、2017年4月から、4社で共通利用できる新たなカードを販売するとしています。

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