ボーイングは2016年7月25日(月)、毎年夏に発表しているパイロットと技術者の需要予測について、2016年から2035年までの20年間の需要について予測した最新版を発表しました。
発表によると、2035年までの20年間に新たに必要とされる民間機パイロットは617,000名、民間機の整備技術者は679,000名と予想され、パイロットと技術者のいずれも2015年に発表された2034年までの需要予測と比較すると約1割増加しています。このうち、アジア太平洋地域に必要なパイロットは248,000名で2015年の予測から22,000名増加、技術者は268,000名で2015年の予測から30,000名増加しています。
また、2016年から新たに追加された客室乗務員の需要予測では、今後20年間に814,000名の客室乗務員が世界全体で新たに必要になると予想しています。アジア太平洋地域で必要になる客室乗務員数は298,000名です。
ボーイングは、アジア太平洋地域は世界の需要の40パーセントを占めると予想、これはローコストキャリア(LCC)が牽引する単通路機市場の成長によるものだとしています。
■新規パイロットと技術者の地域別予測
アジア太平洋:パイロット248,000名 / 技術者268,000名 / CA 298,000名
ヨーロッパ:パイロット104,000名 / 技術者118,000名 / CA 169,000名
北アメリカ:パイロット112,000名 / 技術者127,000名 / CA 151,000名
ラテンアメリカ:パイロット51,000名 / 技術者50,000名 / CA 51,000名
中東:パイロット58,000名 / 技術者66,000名 / CA 92,000名
アフリカ:パイロット22,000名 / 技術者24,000名 / CA 27,000名
ロシア/CIS:パイロット22,000名 / 技術者26,000名 / CA 26,000名