ベトナム航空、7月29日に公式サイトがハッキング 顧客情報の一部も公開

ベトナム航空、7月29日に公式サイトがハッキング 顧客情報の一部も公開

ニュース画像 1枚目:ベトナム航空公式ウェブサイト
© ベトナム航空
ベトナム航空公式ウェブサイト

ベトナム航空は2016年7月29日(金)、同社の公式ウェブサイトがハッキング被害にあったと発表しました。これに伴い、ITシステムに障害が発生しています。

これは7月29日16時ごろ、同社公式ウェブサイトが海外の悪質なウェブサイトに転送され、制御不能な状態となったものです。その際、マイレージプログラム「ロータスマイル」の会員情報の一部が公開されていたことも判明しています。同社ウェブサイトは17時10分に再構築され、通常の状態に復旧、厳重な監視態勢で運用を再開しました。

同日18時までに、攻撃を受けたITシステムを隔離し、段階的に規制を実施しました。この障害の回復には、、公安省ネットワークセキュリティ部門のIT専門家、情報セキュリティ部門、ベトナム情報通信省のベトナムコンピューター緊急対応チーム、ソフトウェア会社のFPT、通信業者のViettelなどが対応しました。

ベトナム航空は現在、危機管理計画を展開し、通常業務の遂行と乗客サービス確約のを目指し、空港保安部隊と協力し、空港での旅客管理を強化しています。ただし、通常より時間を要する恐れがあるとして、早めに空港へ来港するよう呼びかけています。

また、ロータスマイルの顧客情報は、ベトナム航空が全データを管理していますが、安全確認を行っており、一時的に全ての機能が中断されています。作業が完了次第、パスワード再設定の案内を送付する予定です。

なお、7月30日に同社はハノイ・ノイバイ空港、ホーチミン・タンソンニャット空港でのチェックイン・システムはほぼ回復し、通常通りとなっています。

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