航空大学校の事故、機長は鼻炎薬を常用-再発防止策で運航規定を一部変更

航空大学校の事故、機長は鼻炎薬を常用-再発防止策で運航規定を一部変更

運輸安全委員会は2011年7月に発生した航空大学校のビーチクラフトA36型、機体番号(レジ)「JA4215」の事故について機長が医薬品を常用していたことを公表しました。航空局は航空大学校へ再発防止策を指示しており、航空大学校では医薬品の指針の周知、徹底を図ることなどの再発防止策をまとめました。

このほか、乗務時の薬の使用の判断が難しい場合、指定する航空検査医の確認を受けるまで航空業務を実施しないことを運航規程に規定化して、同様の事態を防止。また、薬の処方を受ける、あるいは市販薬を購入して服用する場合、管理職への報告を義務づけします。航空大学校では、教官の健康状況、医薬品使用について状況把握します。

運輸安全委員会では今回の事故機の機長はアレルギー性鼻炎のため、「オノンカプセル112.5mg」を1日4カプセル、朝晩2回に分けて服用していたと公表。なお、航空身体検査証明書でオノン服用が記載され、指定する航空検査医から2011年1月31日付けで適合と判断されていました。

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