ブラジルのエンブラエル社は2011年12月30日に、同社のA-29スーパー・ツカノのアメリカ空軍採用が決まったと発表しました。
アメリカ空軍ではアフガニスタンなどで、テロリストやゲリラを攻撃する軽航空支援(Light Air Support:LAS) プログラムを策定し、ホーカー・ビーチクラフト社のAT-6BとA-29スーパー・ツカノを候補機として機種選定を進めていました。
エンブラエルはアメリカのシエラ・ネバダ社と組んで、このコンペティションに参加していました。
A-29スーパー・ツカノはターボプロップ単発の練習機EMB-312ツカノの発展型で、すでにブラジル空軍やベネズエラ空軍、コロンビア空軍など中南米で160機以上が使用されています。
機種選定に敗れたホーカー・ビーチクラフト社は、GAO(会計検査院)に提訴していましたがこれは却下されました。AT-6Bはアメリカ空・海軍が多数採用しているT-6テキサンIIの発展型だけに、ひと波乱あるかもしれません。