ルフトハンザ、航空券代を値上げへ-EUのCO2排出制度の影響で

ルフトハンザ、航空券代を値上げへ-EUのCO2排出制度の影響で

ルフトハンザドイツ航空はEUの二酸化炭素排出権取引制度の影響から、航空運賃が値上がりする見込みを発表しました。ルフトハンザの2012年1月2日のプレスリリースでは2012年にルフトハンザは1億3000万ユーロ、約129億円を追加負担することになると試算。このコストは航空券の価格に反映されると述べています。

この追加負担分は現段階では、燃油サーチャージの徴収額とあわせて運賃額と分けて徴収。ヨーロッパ域内では2011年12月15日から燃油サーチャージ額を3ユーロから10ユーロに引き上げて追加負担分を反映させました。ただし、将来的には燃油サーチャージ額と同様に別項目として二酸化炭素排出分の運賃額を徴収する予定です。

2012年は他の航空会社のヨーロッパ行き運賃もルフトハンザと同様に値上げ、全体の航空券価格が値上がりすると見られています。ただし、中国がこの制度について提訴、ヨーロッパ司法裁判所が制度を合法だと仮に認めましたが、アメリカの航空会社で構成する協会も提訴するなど、世界の合意を得ることはできていないため、制度そのものが定着するには時間がかかりそうです。

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