アメリカ国家運輸安全委員会(NTSB)は2016年12月、facebookが2016年6月28日(火)に初飛行させ、その着陸に失敗したソーラー無人機「アクイラ(Aquila)」について、事故の原因は着陸時に吹いた突風にあるとする報告書を発表しました。
facebookの無人機「アクイラ」は、インターネットに接続することができない過疎地でも、上空にインターネット環境を整備して使用できるようにするプロジェクトです。facebookのマーク・ザッカーバーグ代表の主導のもと低エネルギーで長時間の滞空が可能な無人航空機が開発されており、6月に初飛行した機体は「AQUILA 1A」という機種名で、機体番号(レジ)「N565AQ」が採番されています。
同機の事故は、アメリカ・アリゾナ州で初飛行を行なった6月28日(火)に発生したもので、機体は初飛行ののち着陸に失敗し、大破しました。「N565AQ」は無人機で、自動操縦による飛行であったため、死傷者はありませんでした。NTSBの報告書では、「アクイラ」の自動操縦機能の対処能力を超えた突風が吹いたことにより翼がたわみ、ほぼウイングレベルの姿勢で地面と衝突したことなどが報告されています。
■「アクイラ」の初飛行の様子