三菱航空機は、アメリカで開発を進めているMRJについて、イリノイ州ロックフォードを拠点に自然着氷試験を実施したことを明らかにしています。MRJがアメリカで試験プログラムを進めている拠点のワシントン州モーゼスレイク以外で実施する試験は今回が初めてです。
モーゼスレイク・フライトテスト・センターで先行実施した模擬試験をベースに、ロックフォードでは自然条件のもと専用の飛行試験装置を使用し、4号機の「JA24MJ」で機体の着氷状況、その機体への着氷を防ぐシステムの性能分析に必要なデータを取得しました。
今後は、フロリダ州エグリン空軍基地のマッキンリー極限気候研究所で、通常運航時に想定される極寒、酷暑の気象条件下の耐候試験を実施します。
なお、モーゼスレイク以外で実施する試験は今後、ガニソン=クレステッド・ビュート・リージョナル空港での高度試験、ロズウェル・インターナショナル・エア・センターでの滑走路の走行テストなどが予定されています。