KLMオランダ航空のリージョナル路線を運航するKLMシティホッパーは、同社のフォッカー製機材の退役を前に、フォッカーを設立したアントニー・フォッカーの顔を尾翼に描いた「farewell」特別塗装機を公開しました。機体記号(レジ)「PH-KZU」のF70は1995年に製造された22年目の機体で、退役する10月28日まで、定期便に投入されます。
このfarewell塗装は、オランダの伝統とこれまでフォッカーの運航を支えた人たちへの感謝を表すシンボルとして描かれています。KLMは世界で最も古い航空会社で、フォッカーとも97年に渡る航空業界の歴史を築き、パイオニアとして互いに支えあってきました。また、フォッカーはKLMが初めて飛行した機材の航空機メーカーでもあります。
現在、KLMシティホッパーはF70を「PH-KZL」「PH-KZP」「PH-KZS」「PH-KZU」「PH-KZM」「PH-KZB」「PH-KZC」「PH-KZI」「PH-KZK」の9機を、定期便で運航しています。この退役で、オランダ由来の航空機がオランダの地から姿を消すこととなり、同国の航空の歴史の1ページの終わりを迎えることとなります。
KLMオランダ航空は機材更新を進めており、フォッカー50とフォッカー100はすでに退役済みでERJ-175、ERJ-190で更新されています。これにより、燃費効率が良く、環境に優しい機材への切り替えを進めています。