宇宙航空研究開発機構(JAXA)2017年6月30日(金)、H3ロケットの第2段エンジンとして用いるLE-5B-3エンジンの開発状況を公表しました。LE-5B-3エンジンは、H-IIA/H-IIBロケットの第2段に用いられているLE-5B-2エンジンの改良型で、H3ロケットの大型化に伴い、より低燃費、かつより長時間の作動が可能となるよう改良したものです。
2016年8月までに改良設計を終え、2016年12月から2017年1月にかけて、燃料の液体水素をエンジンの燃焼室に送り込む液体水素ターボポンプの試験に成功しました。2017年3月には、この液体水素ターボポンプを搭載した認定型エンジンが完成し、同月から燃焼試験を開始しています。
JAXAは、試験は順調に進んでおり、2017年9月までに改良した箇所が適切かどうか、確認するとしています。H3ロケットは、2020年度にも試験機1号機の打ち上げをめざしています。