新潟県は2017年9月15日(金)、「新潟空港の路線ネットワーク戦略2017」の中間報告を取りまとめ、発表しました。新潟空港の利便性向上を重視した新たな航空ネットワークの構築を目指し、「新潟空港の路線ネットワーク戦略2012」を2012年2月に策定しましたが、国際ハブ空港の成田空港への路線開設、台北線の通年運航が実現した一方、首都圏空港への路線の一極集中がさらに進み、訪日外国人観光客の急増など環境の変化を受け、県と関係者が目標、方針などを共有し、関係者が一丸となり新潟空港の路線ネットワーク充実と空港の利便性向上に向けて取組む行動指針を改定するものです。
新たな戦略は、北東アジアで日本海側の航空路の表玄関として地位確立を目指します。具体的には、ハルビン線を週2便から週4便、極東ロシア線の夏季チャーターを24便にまで増加を目指すほか、北京線、大連線を誘致します。また、訪日外国人観光客の増加が見込まれる地域の路線拡充を目指し、台北線を週2便から週4便、さらに香港線、高雄線、東南アジア方面からの路線・チャーター便の誘致で、イン・アウト双方の需要が見込める新規路線の開設に取り組みます。
このほか、国内外の主要地域・都市と同日着を実現する路線の拡充をはかり、ソウル・仁川線を週3便から週7便、上海線を週2便から週4便、成田線の午前便の増便、さらに佐渡/新潟線の確保と、ネットワークの充実や利用者の利便向上を図ります。また、新たな利用者層の獲得につながるLCC路線の誘致として関空線など、イン、アウト双方の需要が見込まれる路線誘致に取り組みます。
これにより利用者数は2016(平成28)年に99万人のところ、2020(平成32)年に135万人、このうち国内線110万人、国際線25万人を目指します。便数では、2020年に週196便、このうち国内線175便、国際線21便の目標を掲げます。新潟県は今後、県議会、航空関係者、学識経験者などの意見も反映しながら検討を進め、年内を目処に改定する予定です。