ルフトハンザでハイジャックされた「D-ABCE」、ドイツに帰還

ルフトハンザでハイジャックされた「D-ABCE」、ドイツに帰還

ニュース画像 1枚目:主翼の取り外し作業
© Lufthansa Technik AG
主翼の取り外し作業

ルフトハンザドイツ航空で機体記号(レジ)「D-ABCE」、愛称「ランツフート(Landshut)」として運航、1977年10月13日(木)にハイジャックにあった機体が2017年9月23日(土)、ブラジルのフォルタレザからドイツ南部のフリードリヒスハーフェン空港に輸送されました。「D-ABCE」はハイジャック後もアメリカ、ヨーロッパ、東南アジアで運航され、最後はブラジルのタフ・リンハス・アエレアスで貨物機として2008年1月以降はフォルタレザで保管されていました。

「D-ABCE」はフォルタレザで機体の一部が解体され、An-124には胴体、IL-76に主翼が積み込まれ、カーボベルデを経由し、ドイツ南部のフリードリヒスハーフェン空港へ2機で輸送しました。この輸送に先立ち、ルフトハンザ・テクニックの15名のスタッフがフォルタレザで8月下旬から解体作業にあたりました。この作業でエンジンと水平、垂直スタビライザーの取り外し、さらに着陸装置、胴体と主翼の分離が行われました。

この機体は機体を復元したのち、フリードリヒスハーフェン空港に隣接するドルニエ博物館で展示される予定です。「D-ABCE」はハイジャック当時、パレスチナ人4名のテロリストがモガディッシュに着陸させ、1977年10月18日(火)にドイツ特殊部隊のGSG-9が突入し、解決しました。

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