エアバスは航空会社の塗装がより印象的で複雑なデザインを採用していることから、こうしたニーズに対応できるようなコンピューター制御によるシステム開発を行っていると発表しました。
こうした塗装は「ダイレクト・プリンティング(direct printing)」という技法ですでに自動車や家電製品などで実現されています。現在、エアバスでは「シャークレット」での性能について検証を進めています。特に、機体をコーティングする「厚み」の確保、機体の総重量、機体への落雷、放電といった観点を検証しています。
ダイレクト・プリンティングが採用されると、機体の塗装にかかる時間は大幅に軽減される見込みです。現在は機材の一部を覆って塗装、作業後にはそのマスクを外すといった作業で時間がかかっています。
なお、エアバスの発表ではアメリカの格安航空会社(LCC)のフロンティア航空の尾翼を紹介して、説明をしています。フロンティア航空はA320型、A319型、A318型を保有していますが、それぞれの尾翼に描かれている動物が全て違うことでも有名です。FlyTeamメンバーから投稿されている航空写真でも、1機ずつの違いが分かります
今後はこうした技術が定着すると、機体ごとに異なる塗装をする航空会社が増えていくと、空港で飛行機を観る楽しみが増えそうです。