ボンバルディアは2017年12月22日(金)、モントリオール・ミラベル国際空港の同社施設で、大韓航空に初となるCS300を納入しました。機体記号(レジ)「HL8092」で、ボンバルディアは急速に成長するアジア市場への突破口として、Cシリーズのプログラムに重要な節目になるとコメントし、アジア初となるCシリーズの納入を歓迎しています。
大韓航空は2011年にCシリーズを発注し、当時からこの機種に大きな付加価値を見出していたと語り、単通路機で高い収益性と顧客満足度を高めながら、市場拡大に取り組みます。同社が発表した計画によると、1月1日に2号機が金浦空港に到着し、2018年中に計10機体制に拡大します。顧客満足度の面ではエコノミーの座席を同規模の機材のシートより4.6センチメートル広い48.3センチ、19インチとしているほか、プレミアムエコノミーも10センチメートル広い仕様となっています。
さらに、「HL8092」をはじめとする大韓航空のCシリーズは、同機種ではじめてETOPSを取得しているほか、機内無線LANを採用したインターネット接続、座席への電源供給などを実現しています。
納入された「HL8092」は、すでにミラベル国際空港を出発し、アラスカのテッドスティーブンズ・アンカレッジ国際空港へKAL30D便として飛行しています。この機体のフェリーとして今後、新千歳を経由する可能性があり、ソウル・金浦へ向かうとみられます。
大韓航空は効率性の高い特徴を活かし、現在は収益性が低い国内線、短距離国際線などへの投入や、市場調査の意味もあるチャーター便などにも活用し、新規路線の開拓につなげる方針で、日本路線への投入も期待されています。
We are happy to share that #KoreanAir is the first #CSeries operator in Asia! Here are some interesting facts! #avgeek, #CS300 pic.twitter.com/1VAJQWRDBM
— Commercial Aircraft (@BBD_Aircraft) 2017年12月22日