737 MAXが運航開始から1年

737 MAXが運航開始から1年

ニュース画像 1枚目:マリンド・エアの737 MAX
© Boeing
マリンド・エアの737 MAX

ボーイングは2018年5月22日(火)、2017年に737 MAXの初号機をマリンド・エアに納入、バティク・エア・マレーシアの塗装で営業運航を開始してから丸1年が経過し、この1年を振り返っています。1年間で28社へ同機種を130機を引き渡し、これらの機材が計41,797便を運航、飛行時間は累計118,006時間、旅客数は650万人に登ります。

737 MAXはその特徴として、737ファミリーの次世代シリーズ(NG)と比べさらに燃費が14%改善することを航空会社に提示しており、これを上回る実績もみられています。フライドバイは燃費が15%向上し、さらに機材整備による地上での未稼働時間やメンテナンスコストの削減にもつながっていることを明らかにしています。また、海南航空は、特に3時間以上のフライトでNGと比べてMAXの燃費効率が大幅に向上すると明らかにしています。

この新機種は、新たな路線ネットワークの開拓、拡大にも成果をみせています。特にノルウェー・エアシャトルは大西洋路線に投入し、ニューヨーク・スチュアート発着のベルゲン、ベルファスト、ダブリン、エジンバラ、シャノン線、プロヴィデンス発着のコーク、ダブリン、エジンバラ、シャノン線に就航しています。日本に関連する路線では、シルクエアが広島/シンガポール線を737-8-MAXで就航し、シンガポール航空以来の路線再開につなげています。

機内仕様はボーイング・スカイインテリアが標準仕様となり、ムード照明で旅客の快適な機内空間を演出できるほかにも、フライドバイはフルフラットのビジネスクラスの装着、エア・イタリーはオーバーヘッドビンを大型のものを搭載するなど、それぞれの航空各社の視点で乗客への快適さを提供しています。

現在、発着の信頼性は出発率99.4%となっており、2018年末までに99.7%を目指し、航空各社と協力しながら、信頼性の向上に取り組んでいます。なお、MAXのプログラムは現在、737-7-MAXが試験飛行、さらに737-10-MAXは2019年に最終組み立てを開始します。

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