フランスのダッソーは2012年4月5日、ファルコン2000Sの試験飛行開始から1周年を迎え、100回以上、約300飛行時間のテストを順調に消化していると発表しました。年内には型式証明を取得できると期待されています。
ファルコン2000は、3発エンジンのファルコン900を双発としたビジネスジェットで、2000Sはインボード・スラットとウイングレット、オート・ブレーキ・システムなどを装備する最新型です。
最初の段階のテストでは安定性や失速、ピッチ、ロール・レート、離陸中にエンジンが故障したときの特性などを実験しました。今後はエンジン周辺の乱流や最大横風時の、最少地上操縦速度や離陸最少速度の評価がなされます。最終段階では防氷装置と、数々の機能を持つ次世代アビオニクスEASy IIの統合が調整されます。
ファルコン2000Sは、ロンドン・シティ空港のような急角度アプローチ認証の取得を目指し、2012年第4四半期には型式証明を取得します。