シコルスキー、次期大統領専用ヘリVH-92Aの初期低率量産契約を締結

シコルスキー、次期大統領専用ヘリVH-92Aの初期低率量産契約を締結

ニュース画像 1枚目:次期大統領専用ヘリVH-92Aのホワイトハウスでの発着
© Sikorsky
次期大統領専用ヘリVH-92Aのホワイトハウスでの発着

ロッキード・マーティン(LM)傘下のシコルスキーは2019年6月10日(月)、次期大統領専用ヘリコプターVH-92A、6機の初期低率量産契約を締結したと発表しました。アメリカ海兵隊とシコルスキーは23機分の契約を締結しており、6機はこの契約の一部です。

初期低率量産契約では、2021年に6機を納入する予定です。残る量産機は2022年から2023年に引き渡しされます。これらの運航を担うスペアパーツの供給、運航訓練支援なども契約に含まれています。

アメリカ海兵隊で、大統領専用ヘリコプタープログラムの責任者は、「最初の初期低率生産ロットの認可は、予算内に計画された取得スケジュール内での納品を目指すチームの献身的な努力の結晶」とコメントしています。

シコルスキーは2017年7月、次期大統領専用ヘリコプターVH-92A仕様の試験機で初飛行を実施し、アメリカ各地で各種試験を経て、製造準備を整えてきました。試験にはホワイトハウスの南側の芝生での発着を含むテストと運用評価が含まれています。これにより、VH-92Aの試験は520飛行時間超となっており、機体の技術的成熟度とその任務を遂行する各種システムの準備が整えられています。

すでにヴァージニア州のクワンティコ航空基地に拠点を置くプレジデンシャル・ヘリコプター・スクアドロンHMX-1に初めてとなるVH-92A向け訓練装置を納入、設置済みです。パイロット、アビオニクス技術者、および任務要員は、各種装置を使用した実践的な訓練を開始しています。飛行訓練装置は、シミュレーションベースの訓練装置でパイロットの飛行訓練を提供するコクピットのレプリカです。

このVH-92AのベースとなるS-92は、2019年4月に飛行時間が150万時間超となり、1カ月の平均飛行時間は14,600時間です。この信頼性、可用性を持つ機材を利用し、最高司令官であり国家元首の職務を遂行する機能を提供します。

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