#626 (I471) 東京の清 北京の濁。中国機から中国の空の現状を垣間見る - 中国国際航空(エア チャイナ) 口コミ・評価

航空会社 中国国際航空(エア チャイナ)

2024年03月19日に撮影された中国国際航空(エア チャイナ)の航空機写真

© Abramsさん

中国
IATA | ICAO
CA | CCA

搭乗レビュー
#626 (I471) 東京の清 北京の濁。中国機から中国の空の現状を垣間見る

航空会社
中国国際航空
便名
CA184
エコノミー
搭乗日
2017/01
路線
羽田(東京) → 北京
機体記号
B-6792
機材
Airbus A321-232
総評:3
3ッ星
機内食・ドリンク
3ッ星
座席(シート)
3ッ星
機内スタッフサービス
3ッ星
エンターティメント
2ッ星
トイレ・洗面台
3ッ星
機材コンディション
3ッ星
地上サービス
4ッ星
口コミ投稿者
westtowerさん
アクセス数
859
投稿日
2017/03/14

搭乗写真

  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    搭乗機 CA B-6792 A321... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    搭乗前の一枚
    【航空フォト】http... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    搭乗前の一枚
    【航空フォト】http... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    搭乗前の一枚
    【航空フォト】http... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    スタアラなのにJAL系グラウンドサー... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    CA ボーディングパス
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    HND国際線T ANAラウンジ
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    シンプルで落ち着きのある空間。春節シ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    朝イチの淹れ立てのコーヒーは最高!
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    搭乗機 CA B-6792 A321... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    離陸前の一枚
    【航空フォト】http... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    離陸前の一枚
    【航空フォト】http... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    離陸前の一枚
    【航空フォト】http... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    離陸前の一枚
    【航空フォト】http... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    エアボーン直後。大気の清涼感が伝わっ... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    東京タワー、レインボーブリッジ、お台... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    都心上空を避けて大きく右ターンし高度... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    東京ディズニーリゾートが箱庭のようで... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    恐竜橋も大分小さく見えるようになって... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    空気が澄んでいるので大手町のビル群や... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    霊峰富士とも暫しの別れ
  • 写真の種類:機窓・風景
    一気に韓国上空。平行滑走路が見えます... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    CA エコノミーキャビン
  • 写真の種類:座席(シート)
    パーソナルモニター未装備は残念
  • 写真の種類:座席(シート)
    国際線機材にしてはシートピッチは物足... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    Diet CokeだかPepsiだか
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    CA Yクラス 機内食
    スクランブル... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    スクランブルエッグ+ベーコン&... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    CA Yクラス 機内食
    スクランブル... 続き
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    本日の飛行経路です。
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    CA 機内誌 "中国之翼&... 続き
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    一応撮っておこう
  • 写真の種類:機窓・風景
    北京上空、想像以上に酷いもんだな。
  • 写真の種類:機窓・風景
    中国自慢の大建造物も霞んでしまう。
  • 写真の種類:機窓・風景
    これはクッキリと撮りたかった。
    着陸... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    北京首都空港到着
    【航空フォト】ht... 続き

総評

ベトナムのTET節(旧正月休み)を利用してアジア諸国を徘徊してきました。瞬間的に里帰りして、東京から再度ジャカルタヘと戻りますが、中国国際航空(CA)のバーゲンプライスに飛びついて、帰路は東京➢北京➢廈門➢ジャカルタと大外回りでのルート選択となりました。

2010年03月以来 7年弱振りとなる国航搭乗も楽しみの一つです。

【チェックインまで】
早めに空港に到着し、チェックインの前に展望デッキでスポッティング。また南国に戻ることもあり薄手の装いだったこともあり、北風極寒の屋外に5分と居続けることができませんでした。10枚ほど写真に収めて撤収。

【チェックイン】
春節の大混雑を予想しましたが、羽田空港の国航カウンターは平穏そのもの。CAはHND/PEKを何とクアドルプル・デイリーで飛ばしており、利用客が分散した結果でしょうか。
CAは言わずと知れたスターアライアンスの中核メンバー、しかも搭乗便はNHとのコードシェア便であるにも係わらず、グラウンド・ハンドリング(チェックイン業務)はJAL系が受け持っていたのは特徴的でした。

【ラウンジ】
ANAラウンジを利用、朝イチの淹れ立てのコーヒーは最高!早朝とはいえ、春節のこの時期にも係わらずラウンジは開店休業状態でした。

【搭乗】
羽田空港国際線ターミナル突端の141番ゲートまで一寸距離はありますが、朝陽が差し込むコンコースの散歩は気持ちのよいものです。ゲートに近づくにつれて搭乗前の興奮も徐々に高まってきます。ボーディングパスに記された時刻の10分前、07:50に搭乗開始。出発定刻の10分前、08:20にドアクローズ。ジャカルタでの前便搭乗時には4時間のディレイを味わった後だけに、羽田空港及びCA関係者の皆様に「Good Job!」と言ってあげたいです。

【搭乗機材】
中国国際航空
レジ番: B-6792
機種: A321-231
履歴:
2011年08月 初飛行
2011年09月 CA登録
機齢: 5.2歳
エンジン: 2 x IAE V2533-A5
コンディション: 問題なし

【機内概況・座席(シート)】
エコノミークラスキャビンは配席(3-3=6)、シートピッチともに特筆なき標準的なもの。自席12AはCクラスキャビンの直ぐ後ろ、コンパートメント再前方だったためか、ツアー客のアサインメントとは一線を画されているようであり、B・C席も空席で本当にのんびりとフライトを楽しむことが出来ました。

【機内食・ドリンク】
スクランブルエッグ+ベーコン&温野菜添えをいただきました。十勝まろやかヨーグルトやカットフルーツも添えられており健康に配慮された内容でしたが、季節外れのコストの高いであろう葡萄は他の果物に置き換え可能ではと思われました。

【エンターティメント&アメニティ】
このフライトでは、機窓の景色が兎に角最高のエンターティメントでした。
機内誌”中国之翼”はニューヨーク特集
フリップダウン式モニターのフライトマップの移ろいをたまに眺める程度。

【トイレ・洗面台】
機能に特筆なし。清潔に保たれていました。

【トピックス】
出発時は絵にかいたような快晴。澄み切った大気の冷涼感と共に、大東京のパノラマが眼下に広がり、機窓のエンターティメントを満喫しました。離陸し巡航高度に上昇する間、都心のビル群は勿論のこと、約80km離れた秩父連山や約100km離れた富士山もくっきりと見ることができました。これだけのメガシティにしてこれだけ大気の澄んだ街を他に知りません。ベトナムに渡る前は東京に居りましたので、東京で暮らす苦労もいろいろと経験していますが、こと環境面に関してはとても恵まれていると言えるでしょう。

一方で4時間飛んで中国・北京空港へのアプローチ。上層は微かに青空も見えますが、眼下はスモッグが蔓延って町並みはよく視認できません。タッチダウン直前の北京首都空港自慢の大ターミナルビルも、taxingする飛行機も、幾重にもフィルターをかまされたように全てが曇って見えます。これが北京、総じて中国の大都市の空の現況です。それもこれもPM2.5の影響かと思うと、沖停めのシップから降りて深呼吸するのも憚られます。

戦後復興期の日本も環境への配慮が及ばずあちこちで光化学スモッグや水質汚染が発生しましたが、先人の地道な努力で環境改善を果たしました。いつの日か、中国の大都市にも青空が戻ってくることを願って止みません。

フライトログ

搭乗の詳細データです。

座席番号
12A
搭乗クラス
Y
区間マイル
1,297
出発予定時刻
08:30
搭乗時刻
07:50
出発時刻
08:20
飛行高度
9,144m
飛行速度
824km/h
到着予定時刻
11:30
到着時刻
12:16
予定飛行時間
4:00
出発空港 天気・気温
出発ゲート・スポット
141
離陸滑走路
34R
離陸時刻
09:10
到着空港 天気・気温
到着ゲート・スポット
461
着陸滑走路
01
着陸時刻
12:08

コメント

  • -
    2017/03/14 23:50:52

    westtowerさん Dream787です。レビュー拝見いたしました。本当にwesttowerさんのおっしゃる通りだと思います。数年前まで仕事で北京に住んでおりましたが、大気汚染には本当に悩まされました。ぜひ日本の技術を、日本のものにしないで中国でも生かしてほしいですね。そして最終的には日中関係がもっと良くなることを願うばかりです。

  • 2017/03/15 17:27:41

    westtower様

     お久しぶりです。HB-JMBでございます。

     >しかも搭乗便はNHとのコードシェア便であるにも係わらず、グラウンド・ハンドリング(チェックイン業務)はJAL系が受け持っていたのは特徴的でした。<

     一昔前の2000年代初頭は、このパターンは成田でもよくみかけたようです。一番顕著な例はNZ(ニュージーランド航空)であり、全日空と同時期の1999年にスタアラに入っていたにも関わらず、第1ターミナル南ウィングが供用開始しても2008年ぐらいまではJAL系ハンドリング会社を使用しており、そのため、成田乗り入れのスタアラの航空会社で最後まで第2ターミナル発着であった会社とされます。また、スタアラ系のANAとのコードシェアではなく、2000年代半ばまではJALとコードシェアしていたほどです。
     そこまで顕著ではなくとも、スタアラは加盟したが、第1ターミナル南ウィング供用まではJAL系ハンドリング会社を使っていた例としては、ルフトハンザ航空、スカンジナビア航空あたりがあったりします(逆にエバー航空は日本乗り入れ当初からエアーニッポンとの共同運航をしていたという状況もあり(ある意味当局にさせられたともいえなくもないですが・・・)、少なくとも第1ターミナル南ウィング供用開始と同時に第1ターミナル南ウィングを使用してしたものと思われます)

     第1ターミナルに南ウィングがなかったころ、第2ターミナルでJAL系がハンドリングを行っていたスタアラ系航空会社には、スカンジナビア航空、オーストリア航空などの例があります。

     事例の列挙はさておき、航空アライアンスとは、基本的には「運送」あるいは「営業」面での提携契約であることから、必ずしも「運航」面で同一アライアンスのパートナー会社に直ちに切り替える義務を持つ性質の契約ではないものと思われます(このあたりは完全に私自身の解釈のため、こうした書き方をしている参考文献を提示できず恐縮ですが・・・)。つまりは、原則的には航空会社同士での「運送」「営業協力」という提携契約と「運航」あるいは「運航支援」は通常は別々に(別の部署がそれぞれ自分の部署の権限をもって)条件交渉を行い、同意をするため(契約書の取り交わしは会社対会社ですが)、アライアンス跨ぎがそのままになっている事例もあり得るわけです。

     ただし、2013年あたりにエミレーツとカンタスで結ばれた提携のように、片方の航空会社のハブ空港施設を相手方の航空会社が自社便並の優先扱いを受けられる(ここではカンタス航空におけるドバイ空港第3ターミナル乗り入れのことですが)といった形で、「運送」や「営業」面での提携に「運航支援」が含まれたり、あるいは特定の混雑空港でスロット(発着枠)の授受や提携外会社への譲り渡しを伴うもの(AA&BA提携時のヒースロー発着枠の他社への譲渡、米系航空会社同士の提携に伴うニューヨークやワシントンの空港のスロットの扱い)などの例外はあるものの、原理原則でいえば「運送」と「運航」の提携は別個に結ばれると考えられます。

     所属アライアンスとハンドリング会社が一致しなくてもよい理由として私が考えている理由としては以上ですが、これで理由はお分かりになりましたでしょうか?たぶんこの説明だとは思うのですが、実は私もこの説明で合っているという確信がないもので・・・。

     ご参考になればよいのですが。HB-JMB

  • -
    2017/03/16 00:16:54

    westtowerさんのページであり大変失礼いたしますが、HB-JMBさんのお話、とても興味深いですね。
    僕自身も何度か見たことあります。AIRCHINA機やSingapore機(1度だけ、これ以降は見たこともありません)をJAL系がハンドリングしていました。これにはちょっと驚きましたね。それまではスタアラ=ANA ワンワールド=JALというイメージしかなく(スカイチームは別でしたが… MU/JLなど)なんでだろう?と思っていました。決してそのようなことはないのですね。

  • 2017/03/16 21:34:18

    Dream 787さん、HB-JMBさん

    小生の搭乗レビューをきっかけに、チームメンバーの皆さまの情報共有や相互理解が深まれば、これほど嬉しいことはありません。どうぞこれからもご遠慮なくコメントやご意見をお寄せいただければ幸いです。

    HB-JMBさんの広範な知見と情報量にはいつも敬服いたしております。今回も実例を伴ったご解説をいただき有難うございます。

    Dream 787さん、今回のフライトで印象に残った出来事に共感いただき大変嬉しく思います。ご出張の機会の多い中国の航空フォトや搭乗レビューの発信をこれから楽しみにしております。

    改めてお二人のご投稿、ご教示に感謝いたします。

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