搭乗レビュー
#627 (I472) 最近定員超過事例が多いですが、この便も一歩間違えばというところ。
搭乗写真
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搭乗機 CA B-5179 B737... 続き
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CA ボーディングパス
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CAラウンジからCA機を眺めながら
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アイスカモミールティーでリラックス
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陽光差し込むコンコースから搭乗ゲート... 続き
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搭乗前の一枚
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搭乗前の一枚
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超満席の機内。キャビン前方ではまだ収... 続き
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後続の大型僚機 B-2037 B77... 続き
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国際線対応機としてはちょっと狭く感じ... 続き
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カップケーキ、アンパン、コーヒーが提... 続き
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CA 機内誌 “中国之翼” 2017... 続き
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マジックアワーの光景は今回のフライト... 続き
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初めての廈門、想像以上の大都市ですな... 続き
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到着、廈門高崎国際空港へ足跡を残す。... 続き
総評
束の間の東京滞在の後 再度ジャカルタヘと戻りますが、中国国際航空(CA)のバーゲンオファーを利用して、東京➢北京➢廈門➢ジャカルタと大外回りでのルートを選択しました。因みに7,446kmを飛んで運賃は¥16,000、ユニットコストは約¥2.15/km。チェックインラゲッジの追加料金なし、機内食追加料金なし、AMCのマイル積算可(クラスS)等々、乗り好きの僕にとっては好都合のオファーでした。
春節の後半、羽田/北京のCA184はガラガラで拍子抜けでしたが、国際航路の国内線区間 北京/廈門の当便CA977はこれぞ民族大移動を思わせる超満席。春節らしさをこれでもかと味わわせられるフライトでした(特に望んで味わいたくもなかったのではありますが(笑))。
【乗り継ぎ】
北京首都空港での乗り継ぎは少々手間取りました。CAからCAの同一キャリア間での乗り継ぎであったこと、又バゲッジもスルーであったことから、北京到着時は一旦入国する必要はなくエアサイドでトランジットすればよいだろうと思い込んでいましたが、北京/廈門間は中国国内線扱いだということが判り、3-EホールでCIQをパスし、ピープル・ムーバーで3-Cに移動、CAカウンターで再チェックイン&ボーディングパス発券後、セキュリティチェックを受け直し再度エアサイドへ、という流れ。
【ラウンジ】
NH*GステイタスにてCAラウンジに入室。そこそこ満腹且つそそられるフードがなかったので、CA機を眺めながらアイスカモミールティーを一杯頂いたのみ。ラウンジも空席が目立ち、「春節ってこんなもの? 北京/廈門も空いているのかな」と思った自分が阿保らしい…とこの1時間後に思い知らされることになるのでした。
【搭乗】
ラウンジでのんびりし、3-C55ゲート前に着くとここも閑散としています。ボーディングパスに記された搭乗予定時刻より早く搭乗が始まっていたようでした。「北京首都空港でこう何もかも順調でよいのか?」と疑心暗鬼になりながらもランプバスへと搭乗。
搭乗機が待ち受けるスポットへ到着すると、幻想は脆くも崩れ去りました。そこには搭乗を待つ着ぶくれした80名程のPaxが列をなしていました。どうやら乗車したバスは第2便だったようです。僕は最後尾に並びましたが、機内で手荷物の収納スペースを探して右往左往する自分の姿を想像し、暗澹たる気持ちになりました。これぞ春節、恐るべし。
【搭乗機材】
中国国際航空
レジ番: B-5179
機種: B737-86N
履歴:
2006年12月 初飛行
2007年01月 CA登録
機齢: 10.0歳
エンジン: 2 x CFMI CFM56-7B26
コンディション: 使用に問題はありませんがシート地の擦れや色落ちあり
【機内概況・座席(シート)】
ようやく乗り込むと空席が全く見当たらない状況。3+3の単通路機が全て埋まると可也の圧迫感があるものですね。機内の空気も淀んでいるような…。何とかオーバーヘッドビンにスペースを作ってザックを収納、こう混雑していると愛機を取り出す余裕もなく、機内レポートはコンデジで我慢。自席33A(窓側)には予想通り33Bにアサインされた方が着席されていました。低姿勢で33Aは自席であることを告げると、おじさんの"心の舌打ち"が聞こえてくるようでした(笑)。
【機内食・ドリンク】
カップケーキ、アンパン、コーヒーが提供されました。
【エンターティメント&アメニティ】
機内誌”中国之翼”はニューヨーク特集
パーソナルモニター未装備、Wi-Fiなし
下界も雲海に覆われて、機窓からの景色も退屈
【トイレ・洗面台】
使用せず。この状況でトイレに行きたいと言ったら、隣のおじさんはどんな反応を示すでしょうか(笑)。
【トピックス】
ということで、1席たりとも空きがない状況でした。最近散見される定員超過事例はこのような下地の元 起きるのでしょう。このようなカオスな状況ではありましたが、定刻の2分遅れで出発にこぎつけた中国国際航空のグラウンドサービスの卓越した捌きと仕切りは流石、と評価させていただきます。
【エピローグ】
安定した飛行で廈門高崎国際空港にランディング。この状況下なら8分遅れの到着は許容範囲でしょう。2020年の厦門翔安国際空港開港後は、旧空港は廃港となる予定です。高崎空港に足跡を残せたのは思い出に残ります。
さて、すっかりジャカルタ行きの国際線に搭乗した気分でいましたが、ここで中国の出国審査を受ける必要があったのを忘れていました。
従って、廈門で降りるPaxは勿論、ジャカルタまで飛ぶPaxも全員降機を求められます。一瞬面倒だなぁと感じつつも、満席の機内で息苦しかったこともあり、丁度よい気分転換になりました。
春節の後半、羽田/北京のCA184はガラガラで拍子抜けでしたが、国際航路の国内線区間 北京/廈門の当便CA977はこれぞ民族大移動を思わせる超満席。春節らしさをこれでもかと味わわせられるフライトでした(特に望んで味わいたくもなかったのではありますが(笑))。
【乗り継ぎ】
北京首都空港での乗り継ぎは少々手間取りました。CAからCAの同一キャリア間での乗り継ぎであったこと、又バゲッジもスルーであったことから、北京到着時は一旦入国する必要はなくエアサイドでトランジットすればよいだろうと思い込んでいましたが、北京/廈門間は中国国内線扱いだということが判り、3-EホールでCIQをパスし、ピープル・ムーバーで3-Cに移動、CAカウンターで再チェックイン&ボーディングパス発券後、セキュリティチェックを受け直し再度エアサイドへ、という流れ。
【ラウンジ】
NH*GステイタスにてCAラウンジに入室。そこそこ満腹且つそそられるフードがなかったので、CA機を眺めながらアイスカモミールティーを一杯頂いたのみ。ラウンジも空席が目立ち、「春節ってこんなもの? 北京/廈門も空いているのかな」と思った自分が阿保らしい…とこの1時間後に思い知らされることになるのでした。
【搭乗】
ラウンジでのんびりし、3-C55ゲート前に着くとここも閑散としています。ボーディングパスに記された搭乗予定時刻より早く搭乗が始まっていたようでした。「北京首都空港でこう何もかも順調でよいのか?」と疑心暗鬼になりながらもランプバスへと搭乗。
搭乗機が待ち受けるスポットへ到着すると、幻想は脆くも崩れ去りました。そこには搭乗を待つ着ぶくれした80名程のPaxが列をなしていました。どうやら乗車したバスは第2便だったようです。僕は最後尾に並びましたが、機内で手荷物の収納スペースを探して右往左往する自分の姿を想像し、暗澹たる気持ちになりました。これぞ春節、恐るべし。
【搭乗機材】
中国国際航空
レジ番: B-5179
機種: B737-86N
履歴:
2006年12月 初飛行
2007年01月 CA登録
機齢: 10.0歳
エンジン: 2 x CFMI CFM56-7B26
コンディション: 使用に問題はありませんがシート地の擦れや色落ちあり
【機内概況・座席(シート)】
ようやく乗り込むと空席が全く見当たらない状況。3+3の単通路機が全て埋まると可也の圧迫感があるものですね。機内の空気も淀んでいるような…。何とかオーバーヘッドビンにスペースを作ってザックを収納、こう混雑していると愛機を取り出す余裕もなく、機内レポートはコンデジで我慢。自席33A(窓側)には予想通り33Bにアサインされた方が着席されていました。低姿勢で33Aは自席であることを告げると、おじさんの"心の舌打ち"が聞こえてくるようでした(笑)。
【機内食・ドリンク】
カップケーキ、アンパン、コーヒーが提供されました。
【エンターティメント&アメニティ】
機内誌”中国之翼”はニューヨーク特集
パーソナルモニター未装備、Wi-Fiなし
下界も雲海に覆われて、機窓からの景色も退屈
【トイレ・洗面台】
使用せず。この状況でトイレに行きたいと言ったら、隣のおじさんはどんな反応を示すでしょうか(笑)。
【トピックス】
ということで、1席たりとも空きがない状況でした。最近散見される定員超過事例はこのような下地の元 起きるのでしょう。このようなカオスな状況ではありましたが、定刻の2分遅れで出発にこぎつけた中国国際航空のグラウンドサービスの卓越した捌きと仕切りは流石、と評価させていただきます。
【エピローグ】
安定した飛行で廈門高崎国際空港にランディング。この状況下なら8分遅れの到着は許容範囲でしょう。2020年の厦門翔安国際空港開港後は、旧空港は廃港となる予定です。高崎空港に足跡を残せたのは思い出に残ります。
さて、すっかりジャカルタ行きの国際線に搭乗した気分でいましたが、ここで中国の出国審査を受ける必要があったのを忘れていました。
従って、廈門で降りるPaxは勿論、ジャカルタまで飛ぶPaxも全員降機を求められます。一瞬面倒だなぁと感じつつも、満席の機内で息苦しかったこともあり、丁度よい気分転換になりました。
フライトログ
搭乗の詳細データです。
- 座席番号
- 33A
- 搭乗クラス
- Y(S)
- 区間マイル
- 1,077
- 出発予定時刻
- 15:10
- 搭乗時刻
- 14:35
- 出発時刻
- 15:12
- 到着予定時刻
- 18:10
- 到着時刻
- 18:18
- 予定飛行時間
- 3:00
- 出発空港 天気・気温
- 霞
- 出発ゲート・スポット
- 3-C55
- 離陸滑走路
- 01
- 離陸時刻
- 15:34
- 到着空港 天気・気温
- ☁
- 到着ゲート・スポット
- 9
- 着陸滑走路
- 05
- 着陸時刻
- 18:13
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westtower様
HB-JMBでございます。
そういえばこの書き込みをした数日だか1週間程度前だかにもJALのパリ発羽田行きでも誤ってパリの地上係員が搭乗券を二重発券したために発生した定員超過があったようですが、westtower様が遭遇した以外に考えられる要因として私のレビューからみると、次のような状況が考えられるように思われます。
いずれの事例も、私が見た限りは定員超過にはなっていないと思われるものの、一歩間違えれば定員超過で出発する可能性が高いと思われるレビューを挙げてみました。
1.ある便が欠航になり、別の航空会社の便に振り替える際、何らかの間違えで実際の受け入れ可能限度数以上に振り替え依頼を受けてしまう。
http://flyteam.jp/airline/emirates/review/15020
2.乗継便の搭乗券を搭乗時にすでに持っている旅客と乗継カウンターでもらう客とが混在する関係で二重に搭乗券を発券してしまうケース(搭乗券が二重に発券されたと思われるケース。私が席に着いたところ、別の乗客が現れるが、私の座れる空席があり事なきを得る。先日のJALの事例や大騒ぎするきっかけとなった昨年9月のANAの福岡での事象では私の遭遇した事例とは異なり本当に振り替えられる空席がなかったものと推測)。
http://flyteam.jp/airline/emirates/review/1975
3.1.の亜種である便が欠航になり他の自社便に振り替える際に、振り替える自社便にアサインできる座席数を勘違いする(台北経由でB744の座席数から香港直行のA330,台北経由のA330が振り替え可能なリミット。ただし、香港直行のA330は当初の機材繰り通り。なお、座席超過トラブルの発生はなかった)
http://flyteam.jp/airline/cathay-pacific-airways/review/3157
4.機種変更時に、提供座席数と予約数の比較を間違え、搭乗者数が変更後の機材の受け入れ可能な座席数を上回ってしまう(A330からA340と座席数が少なくなる方向への変更のため、これを例示したが、座席超過トラブルの発生はなかった)
http://flyteam.jp/airline/cathay-pacific-airways/review/3158
5.タクシング中に発生した急病人(あるいは機材トラブル)などで出発後にゲートに戻り、なんらかの事情で搭乗口を再度開閉した際、追加搭乗者の数を数えるのを失念あるいは間違えたために発券済み搭乗券の枚数と実際の搭乗者数との照合が不十分なまま再出発してしまう(これも、実際に定員超過したわけではないですが・・・)
http://flyteam.jp/airline/emirates/review/9995
定員超過に陥るような他の類型があるようには思いますが、とりあえず私が自身のレビューから思いつくのはこんな感じです。
余談ばかりで恐縮ですが。HB-JMB
HB-JMBさん
2,300アクセスに迫る(良い意味で)おばけレビューを始めとした、数々の実例はとても参考になりました。ご教示有難うございました。
1.
ある便が欠航になり、別の航空会社の便に振り替える際、何らかの間違えで実際の受け入れ可能限度数以上に振り替え依頼を受けてしまう。
http://flyteam.jp/airline/emirates/review/15020
弊コメント
大型機B777-21H/LRで満席とは、今回小生の経験した短通路機B737-86Nとは比較にならないほど壮絶であったと想像いたします。お席が通路側ならまだ救われますが…。そんな中でトイレが奇麗に保たれていたというのは流石ですね。
2.
乗継便の搭乗券を搭乗時にすでに持っている旅客と乗継カウンターでもらう客とが混在する関係で二重に搭乗券を発券してしまうケース(搭乗券が二重に発券されたと思われるケース。私が席に着いたところ、別の乗客が現れるが、私の座れる空席があり事なきを得る。先日のJALの事例や大騒ぎするきっかけとなった昨年9月のANAの福岡での事象では私の遭遇した事例とは異なり本当に振り替えられる空席がなかったものと推測)。
http://flyteam.jp/airline/emirates/review/1975
弊コメント
HB-JMBさんもお席には拘り(お好み)があろうかと思われますが、アサインミスで離ればなれになった家族連れに自発的に救いの手を差しのべるとは、頭が下がる思いです。
3.
1.の亜種である便が欠航になり他の自社便に振り替える際に、振り替える自社便にアサインできる座席数を勘違いする(台北経由でB744の座席数から香港直行のA330,台北経由のA330が振り替え可能なリミット。ただし、香港直行のA330は当初の機材繰り通り。なお、座席超過トラブルの発生はなかった)
http://flyteam.jp/airline/cathay-pacific-airways/review/3157
弊コメント
こちらのレビューは小生もコメントさせていただいておりましたので、印象に残っておりました。改めて見返して、小生による誤記(CH➢CX)を発見してしまいました(笑)。
4.
機種変更時に、提供座席数と予約数の比較を間違え、搭乗者数が変更後の機材の受け入れ可能な座席数を上回ってしまう(A330からA340と座席数が少なくなる方向への変更のため、これを例示したが、座席超過トラブルの発生はなかった)
http://flyteam.jp/airline/cathay-pacific-airways/review/3158
弊コメント
仕様の違いによるのでしょうか、一般的にはA330よりA340の方が座席数が多くなると思うのですが(A330シリーズ最大機種A333とA340最小機種A342の比較ならご記載の通りですが、お乗りになられたのがA343のようにて…)。
5.
タクシング中に発生した急病人(あるいは機材トラブル)などで出発後にゲートに戻り、なんらかの事情で搭乗口を再度開閉した際、追加搭乗者の数を数えるのを失念あるいは間違えたために発券済み搭乗券の枚数と実際の搭乗者数との照合が不十分なまま再出発してしまう(これも、実際に定員超過したわけではないですが・・・)
http://flyteam.jp/airline/emirates/review/9995
弊コメント
小生も最近 機材トラブルによる出発ゲートへの引き返しに遭遇しました。
http://flyteam.jp/airline/garuda-indonesia/review/33223
http://flyteam.jp/airline/garuda-indonesia/review/33279
この時 機材変更(PK-GIA➢PK-GIC)がありましたが、共にB777-3U3/ERだったため混乱はありませんでした。
余談ですが、2万人に迫るFlyTeam会員さんの中でもEKのレビュー数はHB-JMBさんが圧倒的ですね。小生が一番乗ってみたいエアラインですので羨ましい。鬼が笑いますが、2018年7月、SGN➢DXB➢LHR/LGWでEKへの搭乗を狙っております。
westtower様
後でこう書いた方が思うことがいつものことで、あまりまとまりがよかったり、読みにくい表現になっている箇所が多数あるようなコメントにも関わらず(校閲不十分で、誤字誤植、内容誤認もしばしば後で気づくことばかりで申し訳ないですが)、お返事を書いてくださりありがとうございます。
さてさて、westtower様のコメントを拝読し、私が気づいたことをいくつか・・・
1.トイレの清潔度の件は、おそらく日本発で、日本発欧州方面ツアー客の割合が高め(~人と書いてしまうといろいろな意味で問題になりそうなので、こうした表現にしておきます)だったからではと推測しております。
2.本当は長距離便は通路側がよい方ではあるものの、それにたった1人の乗客がこだわったために満席なら300人はいると思われる便が定刻より遅れての運航になれば、乗務員や地上係員、運航管理者などのいわゆる「運航の現場」でその遅延により苦労を強いられるのは(もし折り返し便が定時出発できても、到着地での折り返し便出発作業にかけられる時間が少なくなり、やはり苦労するスタッフは出るはずで)目に見えているわけです。やはり座席位置の好みより、定刻どおりかつトラブルなく運航できることの方が重要だと思っていますので(そのためにスタッフは普通の仕事と比べれば訓練や教育を含めはるかに厳しい規律のもと働いているわけで)、空席があれば座席移動しますが・・・と申し出た次第です。
3.私も誤記はしょっちゅうですからあまりお気になさらないでください。余談ですが、このときのCXの対応と成田の係員の対応こそ、不満が出ないとは思えないものの(A滑走路閉鎖による運航制限による運航乱れそれ自身に対する乗客の不満という意味で)これぞ航空会社の鑑といえるのではと(個人的には)考えております。
4.A330よりA340が座席数が少なくなる方向への少ない方向へ変更と書いた意図としては、一般的にはA340は機内仕様が長距離仕様になることが多く、ビジネスクラスでシートピッチを大きくしたり、ギャレースペースをそれ以外の機種(いわゆる「中短距離仕様」)よりも広く取り、その結果中短距離仕様よりも提供できる座席が少なくなる傾向が見受けられることから書いた次第です。
A330-300とA340-300では同じ胴体の長さですが、初期(A340が生産中止になるまではという意味で)に両機種を導入している航空会社では航続距離の差からA340-300に長距離用の座席数が少なめの、A330-300では座席数の多めの中短距離仕様で導入されていることが多かったという実態から書いたのですが、うまく意図が伝わらない表現になってしまっていたようです。CX以外でも、これに該当するのは、CI・LH・SK・AYなどがあるかと思われます。LX・OS・EKは当初は長距離路線ではA340-300,中短距離路線ではA330-200というような使い分けをしていたはずなのでここには入れていません。
ただし、以下の点の例外はありますが・・・
A.OSの場合、当時最長路線であった日本線に閑散期にA330-200が投入されていた時期がある。
B.AYでは成田~ヘルシンキ線のような路線距離ではA330-300でも問題なく使えるようになったことで、A340-300を使用していた路線でもA330-300を併用するようになった(ちなみに、LHでは当時の(つまりつい数年前でデビューした離陸重量増加型ではないという意味)A330-300ではドイツ~日本への運航は航続距離の関係で厳しかったため、A330-300が日本路線に使われることなく、現在日本路線使用中のA340の代替にはA330-300の新型ではなくA350-900を充当する模様)
5.小生のレビューに書いておいたかどうかは定かではないですが、搭乗した乗客を一旦降機させずその飛行機に載せたままトラブル処置をして出発させる場合でも(急病人の場合は、急病人以外の乗客を除いてという意味)それはそれで「運航の現場」ではかなり大変のようです。何せ機内持込されているすべての荷物についてIDチェック(持ち主確認)を客室乗務員が行わなくてはならず、これがワイドボディー機ともなればかなり大変な作業(もちろん保安上の必要から規定されているので、大変な・・・などど考えてはいけないが)というのは乗客から見ても容易に想像がつくわけです。また、荷物のIDチェックと同時に再出発時には搭乗者名簿と乗客数の再照合を行わなくてはいけないはずですから(通常は先任客室乗務員がいる場所、つまり上級クラスのある前方の搭乗口で地上スタッフと再照合作業をしているはずなので、小生がこの便に乗ったときはエコノミークラスの後方だったので、その作業を目撃はしていないですが・・・。ただしエコノミー担当乗務員にも自分の担当部分については照合を行い、その結果を先任に報告せよと指示はされているはずです)
補足のほうが長くなってしまい大変恐縮ではありますが・・・HB-JMB
westtower様
たびたびすみません、HB-JMBでございます。westtower様がEKにご搭乗したいとのことで、私なりの印象を思いつくまま、できるだけ手短に書いておきたいと思います。
1.A380とそれ以外の機種では快適度、豪華さなどにかなりの落差がある。可能であればどのクラスでもA380運航便を選んだ方が快適かと思われる。落差の具体例として、評価が高いと言われる他社、例えばSQではエコノミークラスは横9列に対し、EKはどのサブタイプのB777でも横10列であるが、A380でも横10列であり、A380の方が余裕がある。ビジネスでもB77-300ERでは改修後フルフラットになるが2-3-2配列に対し(改修前はライフラットしかならない)、A380では1-2-1のスタッガード配置であるという落差がある。
SQあたりはA380と同じプロダクトをB777-300ERでも採用している(例えばビジネスクラス)に対し、EKは上述のような落差が大きく、その点はEKについて私はあまりよい印象を持っていないです。
2.就航路線の乗客層により、機内の雰囲気が激変する。私が過去に経験した例は就航したばかりの成田線を使い(就航記念で運賃も割安であった)成田~ドバイ~コロンボと飛んだ際、成田~ドバイはエミレーツのイメージどおりであったが、ドバイ~コロンボは出稼ぎなどの所用の客が多いため、成田~ドバイ線とは違う雰囲気があり、またサービス水準や気配りなども路線の乗客層の違いによりどうしても差が出てくる。
3.フリート数や運航規模が桁違いに大きいため、いわゆる「外れ」の機材・係員・乗務員に遭遇する可能性は一般的にはどうしても高くなりがちであるから、過剰な期待はしないで搭乗した方が無難である(乗務員の質の管理と言う点で、EKも客室乗務員として入社するにはそれなりの難関会社の1つであり、質についての管理はSQほどではないにせよ高水準で管理はしているとは思われるが、大きな規模の会社のためそれでも数のうちには・・・ということはないとはいえないため)
ただし、1.について以下のニュースにあるオプションを本当にEKが採用するならば、エコノミーに関してはB777並に横方向については窮屈さを感じそうですが・・・(ついでにいうともしプレミアムエコノミーをEKが採用しても、横10列か横11列の普通のエコノミーに対しプレミアムエコノミーでも横9列なのでこれもプレミアムとつく割には窮屈そうですが)
http://flyteam.jp/news/article/77675
余談その2として、昨年ごろからEKの運賃および営業施策が変更になり、エコノミークラスでサブクラスの低い運賃では座席指定に料金が必要になったり、一部のサブクラスではエコノミーの無料手荷物許容量が30kgから20kgに引き下げられたり(ただし、現状では日本発で設定されているサブクラスでは期間限定のプロモ運賃でもない限りは現状どおり30kgのままですが・・・)、あるいはマイルでエコノミーからビジネスへのアップグレードを行う場合、サブクラスの高い運賃でないと出発の48時間前からしかできないなど、運賃条件が厳しい方に改訂されております。日本発券の航空券ではがらっと変わるほどの大きな変化ではないものの、日本以外で発券された航空券では運賃条件を十分注意した上で購入する必要があるようです。とはいえ、機内食は現時点ではさすがに無料ですが・・・(ちなみエコノミーでシャンパンはもともと有料だったが、今回の運賃条件改定で、エコノミーについては記念日用(たとえば結婚など)のケーキリクエストは12USドルの有料となったなどの小変化はありますが・・・。ビジネス以上ではどちらのリクエストも無料ですが・・・)
westtower様がEKにお乗りになるときには、よいフライト体験となることを願っております。
毎度の余談ばかりで恐縮ではありますが。HB-JMB
HB-JMBさん
数々のコメントをいただきいつも有難うございます。コトリップに出ており返信遅れましたことお詫びいたします。2017-04-03 18:32:24にお寄せいただいたコメントにつき返信申し上げます。
1及び3の件につきまして、了解しました。
2の件につきまして、快適なサービスを提供してくれる馴染みの航空会社(のクルー/スタッフ)に対し、利用客として「困ったときはお互い様、自分にできることなら協力しましょう」と心掛けているつもりでいても、実際はそのように行動できていないときもあるなぁ、と自戒の念を込めて拝見しました(過去のレビューを見返しても「大人気ないなぁ」と思うこと屡々で苦笑)。クルーとパッセンジャーの関係が正の連鎖となり、お互い気持ちよく搭乗・降機できるように、良いフライトだったなと思えるように、自分の機内外での行動を見直してみることも必要だと感じました。
4につきましては、運用の実態を把握していなかった小生の浅識を恥じるばかりです。
5のポイントである「機内持込されているすべての荷物についてIDチェック」について、今回のコトリップで実際に体験いたしました。追々レビューをアップいたしますので、お気づきの点があれば、お手数ではございますがご指摘いただけたら幸いです。
westtower
PS. EK編へのご返信は別途申し上げます。
HB-JMBさん
憧れのEKについてアドバイスいただき感謝いたします。
危うく、SGN/DXB直行便(機材B773)を選択するところでした(笑)。タンソンニャット空港ではA380に対応したPBBはなく他社含めA380の就航は2025年に予定されているロンタイン新国際空港開港までお預けとなりそうです。そこまで待っていられませんので、BKKかKUL発DXB線のA380の利用(エコノミークラス)を目論んでおります。EKの神髄とも言えるであろうビジネス&アッパークラスも、(資金難故、泣)BKK/HKGやSYD/AKLの短距離路線でもよいので一度は味わってみたいと妄想中です。
どちらも、"はずれ"とされるA6-EDA、A6-EDF、A6-EDJに当たらないように祈りながら…(笑)
westtower