航空会社 ニュージーランド航空
- 国
- ニュージーランド
- IATA | ICAO
- NZ | ANZ
- メンバー評価
- 搭乗レビュー 3.40 [238件]
- アライアンス
- スターアライアンス
搭乗レビュー
アル中マダム,無双する
搭乗写真
-
成田ターミナル2時代のNZカウンター... 続き
-
カンタスラウンジでシャワーを浴びてみ... 続き
-
成田のカンタスラウンジでNZ便の出発... 続き
-
オークランドに向けて出発準備中
-
これは対面の座席を撮ったものです
私... 続き -
付け出しは毎回微妙に変化があるのでい... 続き
-
しかしこのエビは,この時期ずーっと出... 続き
-
忘れちゃならないサカナの醤油差しと漬... 続き
-
ハズレの少ないビーフステーキ
-
デザートのアイス盛り合わせ
デザート... 続き -
寝酒にウィスキーのオンザロックス,そ... 続き
-
マダム無双事件も一段落して,いつもの... 続き
-
メインは海鮮粥
このころのNZのお粥... 続き
総評
行きの団塊世代の団体さんの宴会には辟易としましたが,それは序の口でした。帰りのビジネスキャビンには,ものすごいお客さんが乗っていました。
【機内食・ドリンク】
夕食メインは,食べ飽きたけどいちばんハズレのないビーフステーキ。味はともかく,このときはまだ平和でした。
【座席(シート)】
問題のマダムは私の前の席。斜め配列のヘリンボーン型なので「隣の席」ともいう。
【エンターティメント】
夕食が終わり,機内の照明も落とされ,私はベッドを作って横になりました。
機内の空気が乾燥していてどうにも寝付けない。それでもウトウトしている中で目を開けたら,隣の白人のマダム(50歳くらい)がヘッドロッカーから私のカバンを取り出しているのが見えました。
最初は「?」と思いましたが,このマダムの荷物もこのロッカーに入っているし(搭乗するとき,私が手伝った),私の荷物が邪魔なのかな,と思って,その時点では私も特に何も言いませんでした。
次に私がぼんやり目を覚ますと,マダムはちょうど席を立ってトイレに行くところでした。ちょっと気になったので,私もその間にヘッドロッカーを開けてみました。
私のカバンがない。
周囲を見回すと,マダムの席の更に前方の通路に私のカバンが落ちている。そしてカバンのフタが開けられている。
「?????????」
かなり動揺しましたが,とりあえず冷静になって自分のカバンを回収して中味を確認します。ざっと見た感じで貴重品は無事。しかし詳しく調べないと分かりません。
ちょうど通りかかったフライトアテンダントに事情を説明して,更に質問してみました。
「…この人,認知症か何かなんですか?」
「いえ…実は昨夜からずーっとお酒を飲み続けていて,ワインを3本くらい空けたんです。私たちも控えるように言ったんですが,どうにも聞いてくれなくて」
「はあ…そういうことですか…」
そこに問題のマダムがトイレから帰ってきました。
「すみませんマダム,私のカバンを動かしませんでしたか?」
「はあ? 何もしていないわよ」
「でも,あなたが私のヘッドロッカーから私のカバンを出しているのを見たんです。朝になって様子を見たら,私のカバンは通路に放置され,しかもフタが開いていたんですが」
「それは最初から通路に置いてあったわよ」
最初から通路に置くわけねーだろが…
「カバンのフタを開けませんでした?」
「いいえ」
だめだこりゃ。ここでフライトアテンダントもお説教を始めます。
「いいですか,あなたはお酒を飲み過ぎて,こちらのジェントルマン(私のことらしい)のカバンを出して,中味を開けて,ここに置いたんです。彼はとても困っています」
しかしマダムは知ったこっちゃない,という表情で反省の色なし。
フライトアテンダント,業を煮やしてマダムの席周辺の強制捜査を開始しました。すると,座席の隙間からマダム自身の指輪が出てきたり,斜め上の展開です。
やがてマダムの席から,私のPC電源コードなどを入れてある袋が出てきました。しかし袋の中味の電源コードが入っていない。
そこに別のフライトアテンダントが「これはあなたのですか?」とPC電源コードを持ってきてくれました。
「そうです。どこにあったんですか?」
「ギャレーの前のスナックコーナーです」
この時点で同じく袋に入れてあったソケット変換プラグが見つからず,フライトアテンダントもゴミ箱の中まで探してくれたんだけど見つからない。これはあきらめました。
最後にフライトマネージャーがやってきて「たいへん申し訳ありません。何か問題があればこちらにご連絡ください」と名刺を渡してくれました。いえ,これはフライトアテンダントの責任ではありません。皆さんのご協力には本当に感謝します。
それにしても1つ気になることがあったので,日本人のフライトアテンダントに訊いてみました。
「このマダム,さっきは自分の指輪を落としていたし,それ以外にも自分の持ち物をなくしているんじゃないですか?」
「いいんです。そうだとしても自業自得です」
フライトアテンダントも,かなり怒っていたようです。
このような状況下で,マダムは知らぬ存ぜぬを貫き通したのは言うまでもありません。しかも,この期に及んで(朝から)フライトアテンダントに「ワイン飲みたいんだけど」と言い出す始末です。流石にフライトアテンダントも最後にはキレて「ありません」と突き放していました。
【総合評価】
飛行機を降りるとき。マダムは問題のヘッドロッカーを開けて自分の荷物を取り出そうとしました。そして私の顔を見て,こう言いました。
「私の黄色いバッグ知らない?」
知るか!
マダムを無視して飛行機を降ります。フライトアテンダントの皆さんが最後まで私のことを心配してくれました。NZのフライトアテンダントのみなさん,本当にありがとうございました。総合評価はともかく,機内スタッフには5++++くらい進呈したいです。
【機内食・ドリンク】
夕食メインは,食べ飽きたけどいちばんハズレのないビーフステーキ。味はともかく,このときはまだ平和でした。
【座席(シート)】
問題のマダムは私の前の席。斜め配列のヘリンボーン型なので「隣の席」ともいう。
【エンターティメント】
夕食が終わり,機内の照明も落とされ,私はベッドを作って横になりました。
機内の空気が乾燥していてどうにも寝付けない。それでもウトウトしている中で目を開けたら,隣の白人のマダム(50歳くらい)がヘッドロッカーから私のカバンを取り出しているのが見えました。
最初は「?」と思いましたが,このマダムの荷物もこのロッカーに入っているし(搭乗するとき,私が手伝った),私の荷物が邪魔なのかな,と思って,その時点では私も特に何も言いませんでした。
次に私がぼんやり目を覚ますと,マダムはちょうど席を立ってトイレに行くところでした。ちょっと気になったので,私もその間にヘッドロッカーを開けてみました。
私のカバンがない。
周囲を見回すと,マダムの席の更に前方の通路に私のカバンが落ちている。そしてカバンのフタが開けられている。
「?????????」
かなり動揺しましたが,とりあえず冷静になって自分のカバンを回収して中味を確認します。ざっと見た感じで貴重品は無事。しかし詳しく調べないと分かりません。
ちょうど通りかかったフライトアテンダントに事情を説明して,更に質問してみました。
「…この人,認知症か何かなんですか?」
「いえ…実は昨夜からずーっとお酒を飲み続けていて,ワインを3本くらい空けたんです。私たちも控えるように言ったんですが,どうにも聞いてくれなくて」
「はあ…そういうことですか…」
そこに問題のマダムがトイレから帰ってきました。
「すみませんマダム,私のカバンを動かしませんでしたか?」
「はあ? 何もしていないわよ」
「でも,あなたが私のヘッドロッカーから私のカバンを出しているのを見たんです。朝になって様子を見たら,私のカバンは通路に放置され,しかもフタが開いていたんですが」
「それは最初から通路に置いてあったわよ」
最初から通路に置くわけねーだろが…
「カバンのフタを開けませんでした?」
「いいえ」
だめだこりゃ。ここでフライトアテンダントもお説教を始めます。
「いいですか,あなたはお酒を飲み過ぎて,こちらのジェントルマン(私のことらしい)のカバンを出して,中味を開けて,ここに置いたんです。彼はとても困っています」
しかしマダムは知ったこっちゃない,という表情で反省の色なし。
フライトアテンダント,業を煮やしてマダムの席周辺の強制捜査を開始しました。すると,座席の隙間からマダム自身の指輪が出てきたり,斜め上の展開です。
やがてマダムの席から,私のPC電源コードなどを入れてある袋が出てきました。しかし袋の中味の電源コードが入っていない。
そこに別のフライトアテンダントが「これはあなたのですか?」とPC電源コードを持ってきてくれました。
「そうです。どこにあったんですか?」
「ギャレーの前のスナックコーナーです」
この時点で同じく袋に入れてあったソケット変換プラグが見つからず,フライトアテンダントもゴミ箱の中まで探してくれたんだけど見つからない。これはあきらめました。
最後にフライトマネージャーがやってきて「たいへん申し訳ありません。何か問題があればこちらにご連絡ください」と名刺を渡してくれました。いえ,これはフライトアテンダントの責任ではありません。皆さんのご協力には本当に感謝します。
それにしても1つ気になることがあったので,日本人のフライトアテンダントに訊いてみました。
「このマダム,さっきは自分の指輪を落としていたし,それ以外にも自分の持ち物をなくしているんじゃないですか?」
「いいんです。そうだとしても自業自得です」
フライトアテンダントも,かなり怒っていたようです。
このような状況下で,マダムは知らぬ存ぜぬを貫き通したのは言うまでもありません。しかも,この期に及んで(朝から)フライトアテンダントに「ワイン飲みたいんだけど」と言い出す始末です。流石にフライトアテンダントも最後にはキレて「ありません」と突き放していました。
【総合評価】
飛行機を降りるとき。マダムは問題のヘッドロッカーを開けて自分の荷物を取り出そうとしました。そして私の顔を見て,こう言いました。
「私の黄色いバッグ知らない?」
知るか!
マダムを無視して飛行機を降ります。フライトアテンダントの皆さんが最後まで私のことを心配してくれました。NZのフライトアテンダントのみなさん,本当にありがとうございました。総合評価はともかく,機内スタッフには5++++くらい進呈したいです。
コメントする
ニュージーランド航空の搭乗レビューを投稿・公開しませんか?
FlyTeam(フライチーム)では、搭乗レビューを投稿・公開するブログ機能を提供しています。すでに、44,832件の搭乗レビュー(搭乗記)が投稿されています。
コメントを書くにはログインが必要です。
ログイン・会員登録はこちら