梅雨明けの那覇を発つベテランB767、毎度ながら国際線みたいな便でバックトゥ成田。 - ANA (全日空) 口コミ・評価

航空会社 ANA (全日空)

2024年04月21日に撮影されたANA (全日空)の航空機写真

© mix nutsさん

全日空(ANA)は、日本ヘリコプター輸送と極東航空が1958...
日本
IATA | ICAO
NH | ANA
アライアンス
スターアライアンス

搭乗レビュー
梅雨明けの那覇を発つベテランB767、毎度ながら国際線みたいな便でバックトゥ成田。

航空会社
全日空
便名
NH2158
ビジネス
搭乗日
2017/06
路線
那覇 → 成田(東京)
機体記号
JA8567
機材
Boeing 767-381
総評:4
4ッ星
機内食・ドリンク
4ッ星
座席(シート)
4ッ星
機内スタッフサービス
5ッ星
エンターティメント
4ッ星
トイレ・洗面台
4ッ星
機材コンディション
4ッ星
地上サービス
4ッ星
口コミ投稿者
Harry Lennonさん
アクセス数
713
投稿日
2017/08/30

搭乗写真

  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    とうもろこしご飯、鯛の幽庵焼き、穴子... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    那覇空港3階の国内線出発フロア。見渡... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    外の紫外線の強さとエプロンの白さに、... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    CIの747が拝める国際線エプロンの... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    いっつもこのスポットからだなあ。不思... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    旧タイプでもがっちりしていて好きなの... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    那覇の滑走路北端でしばし待機。3機ほ... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    新設工事してます?中断中?
    沖合に平... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    こちらもお馴染みとなっている本島南部... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    こちらは食事が済んだ後もう一本持って... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    そののちコーヒータイム。抹茶クッキー... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    今回は真下に、旧香取海軍航空基地の滑... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    利根川を渡る手前あたりでギアダウン。... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    B滑走路に無事着陸。T-2の外周をな... 続き

総評

不思議と毎回、沖縄滞在最後の日はスカッと晴れてくれる。そんな例に漏れず、この日も汗を拭き拭き那覇空港へと向かっておりました。旅の最後がスカッと気持ち良いと、なんとなく気分よくて予定以上にお土産も買ってしまいません??帰宅してから、こんなハイテンションな柄のTシャツ、誰にあげよう、みたいな。。
この天気、実は巧妙に仕組まれてて、また来てね〜ってゆう観光プロモーションを遂行してるんじゃ、、とか勘ぐりながら腕時計をはずして保安検査のトレイに入れると、付いてます、腕の日焼け跡。 三日でこんな褐色になるとは、さすが梅雨明けの沖縄ですね。なんにせよ今回も無事に帰路につけることに感謝しながら、復路のフライト、成田行きANA2158便の搭乗を待ちました。

南国を今まさに発とうとする正午近い那覇空港という場所は、いつもながら名残惜しさという名の足枷が付けられてるような気がしますね。ターミナルの大きな窓から見える、突き抜けるような青空と雲に目をやりながら、まだあと半日あるのに勿体ないなあ〜と思わされるのが、この昼発成田行きの宿命なのか。で、また同時に、それが絶妙な再訪欲を僕に与えてくれてるのかもしれません。にくい演出じゃあないですか。

そんな浮ついたことを考えながら、いつものラウンジの一席をお借りしてオリオンドラフトを楽しんでると、目の前をチャイナエアラインのB747がタキシングしていきます。楽しい時間はあっという間。帰り便への搭乗時間間近となり、僕はイヤフォンを外してカバンに押し込みました。

さて、ゲート入り口で案内を待っていると、ステータスホルダーの優先搭乗案内中に、非ホルダーで普通席利用らしい欧米のご家族さんが、おそらく言葉がわからず間違って通過しようとしてしまったらしく、ゲートで係員さんが対応に当たっていました。すると、やけに口うるさい邦人のおじさんが傍からガミガミとその家族に文句を言い始めました。おっと、、?そこまで搭乗の流れが混乱したわけでもないし、よくあることだと思いますが。。このガミガミおじさん、しばらく係員さんに説教を続け、近くにいたそのご家族も、きっと言葉はわかっていないだろうけど苦い顔をしていました。
あんまり搭乗前から気分よくないなあー、まあ、ああゆう多少偏屈な人もいるだろうな、と思いつつPクラスの自席につくと、なんとまあ、後からお隣の席に着いたのはそのガミガミおじさん、、!
一瞬目を疑い言葉を失いましたが、うーん仕方ない。これも旅の成り行き。心を落ち着けるよう自分に言い聞かせつつも、この日ばかりはB767の仕切りの浅いPクラスシートを恨みました。

ガミガミさん、どうやら自称・世界を股にかけるビジネスフライヤーらしく、ドアクローズ前のCAさんを指クイクイのジェスチャーで呼びつけると、ANAの機内販売はほぼ全てキャッシュで買い尽くした、と武勇伝を豪語し始めました。そして以前買って気に入ったバッグがあるらしく、それを今もう一度買うたるわと、CAさんに在庫を確認に向かわせました。
彼が着席してすぐ脱いだ革靴のノンケアな様相と、おそらくゴルフ用とおぼしきソックスの芳しい香りから、およそ世界を股にかけているような風格は感じられませんでしたが、、まあとにかく利用者って人それぞれ。隣だからって足の臭いに文句は言いませんけど、公共の場での大人としてのモラルと立ち振る舞いに関しては、さすがに一言申したかったですね。自分の気持ちばかりを大きくするために、上級クラスの席やステータスシステムがあるわけじゃないと思いますから。。

さてさて、残念ながら御目当てのバッグの機内在庫は無かったようですが、無情にも当機のブロックアウトとプッシュバックは予定どおり進みます。今回も沖縄慰霊を無事済ませたことへの篤い気持ちと、隣席からじわじわと演出される足臭をお供に、見慣れた窓の向こうの那覇空港に遠い目を遣っていました。
そのせいなのか何なのか笑、随分といつも以上に綺麗に見える沖縄の海。南に向け飛び立つと、進行方向右側の海上には建設中の新滑走路が確認できました。その後、割と早めに左旋回。本島南部の沿岸部を右側下方に眺めつつ、美ら海にお別れの気持ちに整理がつく頃、うまいこと当機の高度は上がっていきます。

雲の上の時間に焦りを覚えないで良いのがこの路線の素晴らしいところ。提供されるいつもながらのGOZENだって、ゆっくり賞味できると思うと味覚すら変わってくるってもんです。個人的に好きなワインも、今回は赤白ともにボルドーに当たり上機嫌。そもそも普段はだいたい白一本いただいたら満足ですが、やっぱり時間に余裕があると誘惑に負けてしまいますねえ。あ、確かガミガミさんは日本酒だったような。このころには彼の小言や自慢話も一通り出切ったようだったので静かに食事ができました笑。食の楽しみはみんなに平等にあるべきですね。日本酒もきっと美味しく、彼の心の隙間に染み込んでいったことでしょう。

フライトはいたって順調な様子で、揺れといった揺れもなく、ただただワインのくれる心地よさが残りの時間をゆっくり消化してくれています。コーヒーとクッキーもいただいて余韻に浸かり、太平洋上に薄くかかる雲を眺めていると、もう房総半島はすぐそこ。到着に関するアナウンスを聞き、モニターで下がり始める高度を確認していました。
ぐっと地上に近付く利根川周辺の平野部は、いつも季節を感じられる景色をプレゼントしてくれます。沖縄の梅雨明けを羨むような、少し湿った雰囲気の昼下がりの一面の青田。暑くなる少し手前のこの時季の風景も、華やかな季節の間に挟まれたような切なさも見え隠れするようで、情緒的で好きですけどね。
さて、無事にいつものBランウェイに滑り込み、成田へと降り立ちました。旅は道連れ、世は情けとはよく申したもんで、3時間近いフライトを共にすれば、おじさんも立派な旅仲間。この後、彼が帰宅するのかアメリカ行きへ接続するのか、はたまたバッグをプレゼントする予定だったお店にでも行くのか、僕には知る由もないけれど、なんとなくステップを降りるその背中が気になる、初夏のある日でした。

靴だけは綺麗にしといたほうが良いと思うけど。笑

そんなわけで遅れて筆をとった那覇帰りのANA便でした。この秋は福岡、金沢、富山、大阪へ。そろそろ欧州へもカムバックしたいですし。
皆さんも良い旅のシーズンになりますよう!

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