Rating: 4
Author: Eckky

航空会社 ANA (全日空)

全日空(ANA)は、日本ヘリコプター輸送と極東航空が1958...

国: 日本
IATA | ICAO: NH | ANA
メンバー評価: 搭乗レビュー 4.05 [11,113件]
アライアンス: スターアライアンス

搭乗レビュー
北陸新幹線開通後も好調にみえた羽田－小松線

航空会社: 全日空
便名: NH751
エコノミー

搭乗日: 2017/12
路線: 羽田(東京) → 小松

機体記号: JA8677
機材: Boeing 767-381

総評：4: 4ッ星

機内食・ドリンク: 5ッ星
座席（シート）: 4ッ星

エンターティメント: 4ッ星
インターネット環境: 無評価

機内スタッフサービス: 4ッ星
機内清潔さ: 5ッ星

地上サービス: 4ッ星
コストパフォーマンス: 無評価

口コミ投稿者: Eckkyさん

アクセス数: 365
投稿日: 2017/12/04

総評

金沢での所用のため，羽田－小松線を利用しました。

羽田－小松線は搭乗した2017年12月時点ではJALが1日6往復，ANAが1日4往復しています。使用機材はJAL，ANAともにボーイング737-800または767-300が多く，ANAは一部の日程でボーイング787-8，エアバス321，320を使用しています。

私が搭乗した便はANAの朝一番の便で機材はボーイング767-300でした。搭乗38日前に予約した時には全270席中68席（中央3列のD，F，G列が50席，窓側のA，C，H，K列が18席）が空席となっていました。しかし，搭乗してみると，ほぼ満席でした。土曜日の朝便で観光客が多くみられたことから，観光需要があるのでしょう。ただ，旅行会社のツアーなどの団体客はみられませんでした。ビジネス客は多くありませんが，ポツポツとみられました。

2015年3月に北陸新幹線が金沢まで開通して3年弱となったこの時期でも依然として航空需要があることがわかりました。早く予約すれば運賃も1万円を切るため新幹線よりも安い場合がありますし，飛行時間も短くあっという間に着くことが新幹線に比べて魅力なのかもしれません。

【機内食・ドリンク】
熱々のホットコーヒーをいただきました。紙コップの裏側にはナビタイムの広告がついていました。

【座席（シート）】
ANAが2015年にトヨタ紡織と共同開発した青色が印象的なシートです。シートピッチはレガシーキャリアでは標準的な31インチ（約78.7cm）で、脚が長めの私でも快適に過ごせます。これは，JALの国内線で使用されているスカイネクストシートと比べれば狭いです。

【機内スタッフ】
きびきび動かれており，オーバーヘッドコンパートメント（頭上物入れ）への荷物入れも手伝っていただきました。ただ，時折通路で立ち止まって業務上の会話をされていたのが気になりました。

【エンターティメント】
アナウンスによれば，かつてはシートポケットにヘッドホンが置かれていましたが，現在は備えつけられておらずイヤホンを希望者に配布する形になったそうです。機内オーディオはひじ掛けの体側についていましたが，使用していません。

【トイレ・洗面台】
使用していません。

【機材コンディション】
搭乗機は機体記号JA8677，ボーイング式767-300型でした。「心をひとつに!!行こう2020」と機体中央に東京五輪へ向けたスローガンが書かれた機体でしたが，その旨の機内アナウンスはありませんでした。

1994年8月に新造機でANAに導入され，搭乗した2017年12月時点で23年も国内線を飛んでいます。しかしながら不具合はなく，モニターも液晶に換装されており，古さは感じませんでした。オーバーヘッドコンパートメントの形が角ばっていることが古い機材であることを私に感じさせます。

まだまだ飛べそうですが，ANAの767-300に関しては長くても25年程度で退役させているので，もうあと1～2年の活躍になると思われます。

【空港サービス】
出発地の羽田空港では，自動手荷物預入機を使いました。モニターの指示に従っていけば難なく預け入れることができ，カウンターに並ぶ必要がなく楽になりました。荷物につけるタグも，シールをはがしたりせず2つ折りで張り合わせるだけなので簡単です。新千歳空港にも最近導入され，利用者が多い空港の混雑緩和につながるといいと思います。

到着地の小松空港では，預けた荷物は数分でターンテーブルに乗って出てきましたので，特に問題を感じることはありませんでした。

【総合評価】
安定飛行時間が40分程度の短時間路線ですが，その分速い印象がありますし，北陸新幹線と競合する路線ですので，運賃もANA，JALともに割安な印象です。

北陸新幹線が開通して羽田線は昼間の時間帯を中心に機材が737-800に小型化されましたが，今回朝便に搭乗してみて時間帯や曜日によっては，東京との間では，航空需要も一定程度存在するように思われました。

北陸新幹線も夕方でも東京まで行く列車が1時間近くない時間帯もあり，また本数も東海道新幹線などと比べると多くないので，もしかしたら新幹線側が取りこぼしている需要を航空側が奪っているのかもしれません。

【運賃】
8,390円（旅割28M）