IR815 KUL-IKA 現役747SP、美しすぎる38歳(笑) - イラン航空 口コミ・評価

航空会社 イラン航空

2024年02月22日に撮影されたイラン航空の航空機写真

© ピーさん

イラン
IATA | ICAO
IR | IRA

搭乗レビュー
IR815 KUL-IKA 現役747SP、美しすぎる38歳(笑)

航空会社
イラン航空
便名
IR815
ビジネス
搭乗日
2014/04
路線
クアラルンプール → エマーム・ホメイニー(テヘラン)
機体記号
EP-IAA
機材
Boeing 747SP-86
総評:4
4ッ星
機内食・ドリンク
5ッ星
座席(シート)
4ッ星
機内スタッフサービス
5ッ星
エンターティメント
3ッ星
トイレ・洗面台
3ッ星
機材コンディション
5ッ星
地上サービス
4ッ星
口コミ投稿者
メヘンサルの猿さん
アクセス数
3,465
投稿日
2014/04/19

搭乗写真

  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    1976年就航、EP-IAA。その存... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    搭乗口係員氏へコンタクトして20分。... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    KUL空港のIR航空指定ラウンジ、プ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    プラザプレミアラウンジのシャワー室。... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    意外と普通(?)のキャリアばかりが出... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    イラン人男性の体格のよさときたら。イ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    さすがSP、その一。カーゴドアが主翼... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    SPにかぎらず、クラシック747に乗... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    さすがSP、その二。L2ドアはもう主... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    ウェルカムドリンクは、林檎、蜜柑、葡... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    ビジネスクラス区画/Aキャビンの壁ぎ... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    さいしょの(←笑)自席4Kのあしもと... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    自席のあたまのほう。とにかくコンディ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    離陸後、まだ一応ベルトサインは点いて... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    KUL離陸してしばらくすると、あおい... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    移動後の自席、4DからL1ドア方向の... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    いっぽう、R1ドア方向のながめは、右... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    カーテンの奥が、機材中後方のエコノミ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ランチの前菜スタート。CAさんも例外... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    イラン、とくにエスファハーン名物のソ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    野菜中心の前菜のはずですが、じつは充... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    KUL-IKA、IR航空ビジネスクラ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    あちこちにホマーのマークのはいったグ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    食事用の前掛けには、かなり大きなホマ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    ランチ、メインのワゴンサービス。見か... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    サフランライス+鮭(もはや立方体サイ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    さらにデザート出現。見かけほど甘いわ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    歴史を重ねた感のある木箱から、食後の... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    ミントティーをお願いしました。白湯を... 続き
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    個人用モニターへではなく、あえて大画... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    L1-R1ドアのまんなかです。WOR... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    IR航空の747の場合、アッパーデッ... 続き
  • 写真の種類:ギャレー
    R1ドアの後方は、客室に通じない、い... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ギャレーの脇にあった、水のベンダー。... 続き
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    L1-R1ドアの間の区画にあるトイレ... 続き
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    真空式じゃない!
  • 写真の種類:座席(シート)
    L1ドアすぐ後方、主翼前縁部分にあた... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    最前方キャビンだけが、ビジネスクラス... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    R1ドア側からビジネスクラスキャビン... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    移動後の自席、4D。指令席とか艦長席... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    毛布。暑がりの自分はさほど使いません... 続き
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    配布されたヘッドホン。映画の音声用で... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    時代を感じさせるけど、もはや逆に、斬... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    離陸後約5時間半、着陸まであと二時間... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    パーキスターンからイラン東部にかけて... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    進行方向左側、L1ドアからのながめ。... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    なんとも家庭的なビジネスクラス!みん... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    となりの席(4G)のお母さんのところ... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    IKA空港に向けて降下中。テヘラーン... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    IKA空港、ゲート108に到着。ビジ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    IKA空港、イランアライバルビザ取得... 続き

総評

 クラシック747、ましてやSPがイラン航空でまだまだ四機現役なのは、みなさまご存知のところ。2014年夏季(イラン夏時間期間中)は、こんな予定で飛んでいます。
    
[KUL線]
日・金 IR814 IKA-KUL 23:25-10:55+1
月・土 IR815 KUL-IKA 13:30-18:20
-------------
水   IR814 IKA-KUL 21:55-09:25+1
木   IR815 KUL-IKA 12:05-16:45
  
[BOM線]
火・金 IR810 IKA-BOM 07:05-12:00
火・金 IR811 BOM-IKA 13:30-16:50
 
[PEK線]
水   IR800 IKA-PEK 19:25-06:25+1
木   IR801 PEK-IKA 22:40-03:25+1
   
 747屋さんでもクラシック機派でもない私ですが、ずっとイランには行きたかったんですね。で、在住のダッカからEKやQRで単純往復するのは無粋な気がして、ふと思いついたのが、フラッグキャリアIR航空と747SPのくみあわせ。PEK線はずっと夜だからアウト。昼行のインド、マレーシア発IKA行きのうち、できることなら"元祖超長距離機"らしい区間を、というわけで、土曜のKUL-IKAに狙いをさだめたところです。
    
 2011年秋で成田線から撤退し、航空券代金BSP決済が経済制裁で規制されたいま、IR航空じたい、乗るだけでなく、手配すら少々面倒のようですね。今回は、自分はIR航空マレーシア事務所でのカウンター予約&発券を、某手旅行会社KUL支店スタッフに依頼しました。イラン国内アドオン(THR-IFN)つきの片道で、約2,800リンギット(87,000円ほど)。ちなみに、ビジネスクラスです。ただ、発券後ふと"古い飛行機のビジネス=単に豪華なソファー?"なんて懸念がぬぐえなくなって、でもでも乗ってみれば、ビジネスクラスで大逆転大正解!な8時間20分間でした、の巻。
   
**********
        
 今回は、KUL空港制限区域内で、搭乗券をとりました。直前のフライト(BG DAC-KUL)のレビューでも書いたのですが、少なからぬ発給拒否量の噂を聞く、イランへのアライバルビザ入国を考えており、ダッカから着いた身には、すこしでも出発地側でのハードル(とくにマレーシア出国審査)を減らしたかったからです。このレビューには、きっとKLIAチェックインの話しも必要だよなあ、とか思いつつ。すいません(笑)。
 
 KLIA国際線サテライトの乗りつぎカウンター(IRのロゴもでてました)に訊けば、IR航空の搭乗券発行は、なんと搭乗口のスタッフによろしくね、とのこと。C14搭乗口前に、MH航空の緑ジャケットを着たスタッフ氏が現れたのが出発約2時間半前。KUL入りに使ったBG航空の搭乗半券、イラン出国日程の書かれたQR航空Eチケと、旅券の三点セットを求められました。で、あちら氏から「ああ、アライバルビザで行くのね?」と口頭確認があって、イランでのお宿予約証の類は、いっさい話題にならず、そして待つこと20分(なにげに長いぞ!)、ついに搭乗券ゲット! あとは本丸、テヘラン現地でのビザ獲得だけやー!
      
 結果オーライだったのでここに書いてますけど、アライバルビザ、みなさまにはおすすめできないですね。イラン入国できるか、さかのぼってマレーシア出発できるかで、ずっとハラハラですもの。そんな安心ゆかぬ旅行者ですが、いちおうビジネスクラスということで、始終泰然なふりをしておりました。ふりだけかい!(笑)   
      
 また、ボーディングまで1時間半、急いでラウンジも行ってきました。IRビジネス客の指定箇所は、プライオリティパスでも使えるプラザプレミアラウンジ。面積こそKUL空港のボス、MH航空ゴールデンラウンジよりずっと小さく、騒々しさも否めませんが、シックな内装や窓外の飛行機の見えっぷり(ここ重要・笑)は充分で、シャワー室にいたっては、半年前新装開店のMHより、高級感と使い勝手両面で、ずっとよかったです。
   
 搭乗口C14前は、イラン人だらけでした。あまねく体格のいい男性と、イランの航空会社ということで、あまねく搭乗前から頭にスカーフの女性たち。なお、フライト一か月以上前に予約したときからステータスが悪く、エコノミー満席、ビジネスも下のCクラスはすでにクローズで、自分、いちばん上の予約クラス(J)で手配したほどの混みっぷりでした。これ、春分の日がペルシア暦新年(ノウルーズ)で、大型連休を東南アジアですごしたお金もちイラン人の、帰国ラッシュだったようです。なお、東南アジア発便にはとてもめずらしく、東アジア系の顔は、日本人の自分だけでした。
     
 てか、このレビューめっちゃ長いわ!まだ搭乗しとらんがな!(笑)
   
**********
        
 メッカの方角へズフルの礼拝するひと眺めつつ、機内へは、エコノミーもビジネスも、L1ドアからです。これがSPの短胴型たるところで、L2ドアはすでに主翼の上、非常口扉になっちゃうんですね。
    
 L1ドアから左、つまり先頭キャビンだけが、この機材のビジネスクラス区画です。最前列から左右2-2が5列つづき、いわゆる"指令席"4D+Gがあいだにある、計22席の陣容。お席は、おそらく就航時そのままのバケットシートタイプで、ひさしぶりに乗る747の直立した外壁や高い天井とあわせて、これまた開放感にあふれていました。並大抵の他社だと"不快ラックスシート"ですが、すわり心地は"深いラックス"でしたし、ビンテージ機材のプレミア感とあわせて、ぜんぜん気になりませんでした。ウェルカムドリンクは、イランが外国人でもお酒ご法度のお国なので、ジュースとお水の選択からスタートです。けっきょく、ビジネスは搭乗19人(+座席使用しない幼児)、エコもたぶん満席という、大盛況のフライトでした。でも、自席はしっかり窓側(4K)を確保です。
         
 しめしめ、お隣は誰もいないままドアクローズ…もつかの間、お若いイラン美女がとなりにご来席!(笑) あと、大量の手荷物、まったく座席下におさまってない! 
      
 で、地上タキシング中、さらに彼女から話しかけられるという大幸運(笑)が訪れまして、どきどきして伺いますと「上空にあがったら、席かわってくれません?」。 
  
 まあ、みなさまお察しのとおり、非番のCAさんたちでした。
 
 うん、世の中そう甘い話しはないってことですね(笑)。イラン人は美男美女揃いですが、彼女たちも美しすぎる(笑)CAさんで、iPhoneをふくめて持ちものも華やか、旅行への夢は高まります(←何の夢や)。KUL線は週三なので、IKA-KUL便担当のクルーはKUL泊せず、このフライトでイランへとんぼ返りとのこと。なお、同僚のこれまた美しすぎるCAさんも、空きの"指令席"4Dに移動してきており、このお二人が並びで飛びたいというわけで、美女のお願いを拒否できるはずもない自分は、ベルトサインが消えたとたん、美女のとなりから、またまた美しすぎる(もうええっちゅうに)お母様のとなり、つまり4Dに諾諾移ったのであります。たぶん200回は飛行機のってる自分ですが、人生ようやく4度めの通路側だ(笑)。
   
 さて、搭乗機はEP-IAA。1976年3月就航、満38歳という驚愕の古馬です。ダッシュ400ですら退役のつづくいま、その倍の時代を飛んでいるSP機だけに、やはり気になっていたのはコンディションでした。
    
 で、このレビューのタイトルになるのですが、"美しすぎる38歳"だったんですね。折り返し便運用ながら、床のすきまにちりはなく、壁のパネルも裾したまでガタガタもせず、シートモケットもしっかり。レドーム裏の大モニターはなんとブラビアに交換されており、もとの投影機が撤去されたあとには、丁寧な目張りがほどこされていました。断言できますが、この直前にのった4歳のBG航空(B738)のほうが、ずっとヘロヘロでしたぞ。日系キャリアで飛んだ機材もそうらしいけど、古くても新しくても、飛行機はメンテナンス次第でどうともなる、とあらためて思った一日でした。
    
 KUL空港は、R/W32RからJT9Dエンジン四発+短胴型らしい高加速で離陸。地上は雨だったけど、マラッカ海峡にでるころには晴れてきて、以降ほとんど揺れもないフライトでした。テヘラーンまでの飛行予定時間は、8時間5分です。ベルトサイン消灯は水平飛行に達してからで、すでにLGK上空程度まで達しており、さらに半時間ほどして、お待ちかねのランチタイムです。昔のIRビジネスクラス、イラン産キャビアが出ていたらしいですが、よもや今日も…などと期待してみたり。
   
 長時間フライトですので、まずはゆっくりイランのキャンディー"ギャズ"から。前菜として、野菜と鶏、サーモンのコールドミールが、ワゴンサービスでつづきます。で、写真をよくご覧いただくとわかるのですが、一品一品のぶ厚さが、あきらかに半端ない(笑)。わたくしも大食いに自信はあるのですが、まわりの巨躯揃いイラン男性組は、自分以上に猛烈な勢いで皿を平らげておりまして、で、予想どおり、メインミールも、すごいボリュームでした。なお、キャビアのキの字もなかったけど。メインも再度ワゴン配膳で、CAさんにチョイスを伝え、大皿から盛ってもらうスタイルです。ビーフ、チキンカツ、エビのお肉三連弾(しかも一個一個がブロックみたいにデカい)に、一面のサフランライスor白ごはん。見かけはあまりビジネスクラスっぽくないのですが、濃いめの味つけは、まさに絶品。フライト中も、イラン現地旅行中も、イランはとにかく美食天国でした。となり席(5C)のイラン人おじ様のおすすめにのって、全種類食べたら、胃袋爆発するんじゃないかと思いました。
    
 というか、全種類の場合は"おすすめ"って言うんか?(笑)
     
 ティーサービスもおもしろくて、"指令席"前のテーブルに、使いこまれた紅茶つめあわせ木箱を置いて、チョイスするんですね。お料理も前後のサービスも、コンテンポラリーなサービスの方向性は出さないIR航空ですが、イランの食事文化のよさに入国前からつかるこことができ、大満足でした。
   
 食後は、しばらくお昼寝タイム。正面のブラビアでは、航路ナビのほかは、英字幕つきのイラン映画が二本でした。ハリウッドを出さないあたり、さすがイランです。
 
 通路側になってしまったので、これ幸いで機内散策にも出かけられました(←かの非番美人CAさんたち、リクライニング全開でお眠り中)。この飛行機、コンディションのよさは随所まったくかわらず、R1ドアのうしろを占有するギャレーや、アッパーデッキへの螺旋階段、真空式ではないトイレ洗浄など、あたらしい機材では見られない設備が満載です。
   
**********
    
 さて、お昼寝もおわるころ、だんだん機内おもしろくなってきまして。ノウルーズ休暇組のみなさん、お子さんもだいたいいて、ほかの家族の席やキャビンまんなかの空きスペースで、一緒に遊びだすんですね。で、いかつい顔のおっちゃんがさっと床に毛布敷いて遊び場に仕立てたり、どの親御さんもCAさんも、そしてあの美人非番CAさんふたりも(笑)みんな、分け隔てなく子どもたちをお世話したり、やりすぎると怒ったりしていました。イランって、まだまだ子どもは"社会のみんなで育てる"意識が強いのでしょうね。平和な休日そのもののながめでした。夏休みのホノルル線でも、こんないい雰囲気、うまれないんじゃないかなあ。
    
 もちろん、日本顔のわたくしもまわりにつかまります(笑)。親日のお国のうえに、昔ペルシア語をやってた杵柄で、ペルシア語書いてみたり(名前くらいですが)言ってみたりすると、おとなりの美人お母様からいろいろ世間話がはじまり、キャビン主担当のおじさまCAさんにつかまったり。
 
 ところで、このおじさま客室乗務員、ザレイェさんこそ、イラニアン・ホスピタリティーの体現のようなお方でした。五十歳ほどで、ぶっとい眉毛がつながっているうえに190センチはあり、すごい外観なのですが、ビジネスキャビンへの目の配りかたはじつに過不足なく、唯一の外国人である自分へは、この先イラン旅行の助言をかけてもらい、話しかたひとつをとっても、すばらしい紳士さんでした。なお、昔、成田線乗務していたときは、「ソーゴサンドー」のホテルに泊まっていたそうです。…ここでまさかの宗吾参道!
 
 ちなみにザレイェさんは、くだんの席がえ願い美人CAさんへは、早い段階で「お客様なんだから!」と諭し、自分には「ここ(4K)にいていいからね!」と言っていただきました。が、そこはアレだ、おっさんとダブルイラン美女のコトバどっちをとるかの問題、答えは自明じゃ(笑)。
 
 着陸2時間半ほど前には、フルーツ中心の軽食。当然のように(笑)ひとつひとつが軽食級ではないボリュームですが。このあと気づくには、首都テヘラーンもふくめて高原のつづくイラン、随一の果物天国なんですね。  
 
 テヘラーンへ向けて降下をはじめたころ、すてきな光景を見ました。毛布を回収するのですが、みなさん正しく畳んでCAさんへ渡されるのです。もう、日本(人)のフライトでもない景色かもしれません。機内のきれいさへのさいしょの驚きから、折り目の正しさ、子どもの育てかた、さらに入国後、街路どこでも花壇でかざられていたり、清掃もゆきとどいた国土をつなげ見るにつけ、ものをきれいに使う文化、公の空間を大切にする国民性には、とても感動した次第です。
 
 エマーム・ホメイニー空港(テヘラーンの国際線空港)R/W29Lへは、美しすぎる(笑)稀代のソフトランディングでした。逆噴射も控えめの静けさのなか、まさかの機内拍手発生。とてつもなく長いあいだ、この古いSP四機を操りつづけてる運航クルーさんたちなのでしょう。
 
 なお、空港でのアライバルビザ取得は、手続き待ち30分と所定50ユーロの支払いで、15日間ぶんOKでした。イラン外務省からの事前承認番号の有無(正式にはこれが必要)も係官に訊かれたものの、ない旨をきちんと返答し、同国からの出国のEチケを見せたら(現地宿泊証の類はここでも提示求められず)、この日は手続きを進めていただけた次第です。終わってみればまったく問題なし、喉元過ぎればなんとやら…、な気分でした。
    
**********
 
 初期型A340が国内他社へ中古導入できているいま、IR航空の747SP(と747-200)も、いつ退役してもおかしくない折かと思われます。いっぽうで、なによりも、物を大切にする国民性がひしひしと伝わってくる機材のきれいさ。それを保つべく、(結果的にせよ)38年もこのシップに手を入れてきた、丁寧なイラン人のハート。この国ならば、その気になれば、まだまだSPは飛ばせるにちがいありません。このあと、イランじたいの旅行もすばらしくて、この八時間こそ、最高の旅行のプロローグでした。というわけで、"イラン航空の747SPでイラン行き"なんて、今後みなさまにも機会あれば、ぜひぜひ。
   
   
   
  
  
  
  
   

フライトログ

搭乗の詳細データです。

座席番号
4K⇒4D
搭乗クラス
C(J)
区間マイル
3925
出発予定時刻
1330
搭乗時刻
1326
出発時刻
1356
飛行高度
40000fts
飛行速度
922km/h
到着予定時刻
1820
到着時刻
1839
予定飛行時間
08:05
出発空港 天気・気温
小雨
出発ゲート・スポット
C14
離陸滑走路
32R
離陸時刻
1404
到着空港 天気・気温
晴れ/21℃
到着ゲート・スポット
108
着陸滑走路
29L
着陸時刻
1831

コメントする

コメントを書くにはログインが必要です。

ログイン・会員登録はこちら
メニューを開く