搭乗レビュー
QR477 SYZ-DOH あたらしい航空会社での安心感、の巻。
- 口コミ投稿者
- メヘンサルの猿さん
搭乗写真
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SYZ空港駐機場(スポット番号1番)... 続き
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SYZ空港国際線ターミナル。ツラ構え... 続き
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建物入口を入り、おねいさんの誘惑が激... 続き
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SYZ空港、この日の国際線出発案内。... 続き
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チェックインカウンターは、ぜんぶでこ... 続き
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SYZ-DOHと、のりつぎDOH-D... 続き
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搭乗券ホルダーの裏面は、DOH空港で... 続き
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出国手続き後、手荷物検査場手前の待合... 続き
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また別の区間、こんどは手荷物検査後、... 続き
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お土産屋さんとは離れた位置に、イラン... 続き
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バスゲートから搭乗開始。QRの機体は... 続き
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本拠地DOHだけでなく、地方空港SY... 続き
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ちかくから見上げると、QRのアラビア... 続き
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機体うしろのドアから入るので、前方席... 続き
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A320、エコノミーの2列目、自席9... 続き
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SYZ空港を離陸上昇中。イラン時間で... 続き
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ALL DAY用と宣言しちゃってる軽... 続き
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見かけはなんでもないですが、左の巻物... 続き
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個人用モニター搭載でない機材でしたが... 続き
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ドーハ空港実体験前に見るドーハ空港の... 続き
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A380が写真に入ってるので、合成と... 続き
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ようやく夜明け近く。エンジンやら主翼... 続き
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美人なCAさんがわすれずにもってきて... 続き
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窓枠のプラ整形形状なんかみれば古いの... 続き
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コンディション良。手入れ次第で、こん... 続き
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頭上のほうはこんな感じ。
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ペルシア湾にのぼる朝陽。
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V2500のすっぽりエンジンカウルに... 続き
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DOH空港に向けて降下中。別の着陸待... 続き
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DOH空港R/W33へ着陸し、構内タ... 続き
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せまい構内。この部分、たぶんすでに、... 続き
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自席9A(窓側)。今回は短時間の搭乗... 続き
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DOH空港では、ビジネスクラス組がお... 続き
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カタール時間では朝6時。上品な機体色... 続き
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DOH空港、エコノミークラスの人の乗... 続き
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このあと、次便DXB行きのゲートのあ... 続き
総評
イラン南部で最大規模のシーラーズ空港。国際線の顔ぶれをみると、中東の覇者(?)EK航空が、じつは飛んでいません。際際ハブで名を売る航空会社のうち、SYZに就航しているのは、TKのIST線がA320/A319でデイリー、QRのDOH線が週四のA320。ざっとあわせて、週1700席規模の供給数です。もしEKが現有戦力最小フリートのA332で飛ばしたとしても、過剰供給の気配がぷんぷんしますね。というわけで、いまのところ、この地域の大中心であるDXBへは、QR(DOHのりつぎ)か、イラン系IR・EP両航空(A320かF100)といった選択肢だけです。ここらへんが、薄利多売戦略を旨とする(←たぶん)EKのジレンマかもしれません。いっぽう、そんな"EKが拾えないニッチ市場"の奪いかたも、QRのように自社就航でネットワーク網羅を目指すのか、(SYZには就航してないけど)EY式に、いっそ他社株式買収で手っとり早く構築するのか、はた目にはおもしろい戦略観察ができるところです。
そんな経緯で、DXBへ行きたかった自分は、一時間少々のフライトを二つつなげたSYZ-DOH-DXBを片道手配しました。エコノミークラスの区間ボトム(Sクラス)で、総額2万4千円ほど。DXB近隣、SHJ空港へのG9航空に比べれば割高ですが、フルサービスキャリアのQRにしてはまあまあかな。
シーラーズ発は朝5時40分。こんな時間対応でもタクシーはホテルに来てくれて、交渉で5米ドルほどでした。市内から20分はかかる(←ずっと100キロ超走行)立地でこのお値段ですから、さすが産油国+物価の安いイランです。シーラーズ空港は国際線と国内線の建物がかなり離れており(注意!)、地上階にすべての集中した国際線ターミナルのほうは、清潔で広々。暇々なお土産屋さんのおねいさんが、深夜の暇つぶしがてら、外国人の自分をえらく誘惑(笑)しておりました。チェックインカウンター前にもスタッフが配置され、人手は厚めのQR航空。ただ、コンファーム済みのお席が別番で搭乗券でてきまして、事情を訊いたらとんちんかんな説明だったので、ちょっとCRS(QRなのでアマデウス。自分もアマデウスで予約記録作成&管理してたんに)の知識が足りないのかもしれません。
ビジネスラウンジもWiFiもないシーラーズ空港。思い返すと、入口すぐの(だれでも入れる)ところ、チェックインカウンター前(出発客のみ)の場所、出国後待合室、そして手荷物検査場あとと、四区画も待合スペースがありました。それぞれが広く、無駄というか贅沢な空間の使いかたです。一日たった四~五便の建物なのに。バスゲート直前の出発待合室では、手荷物検査が開始されQR便の人々が入ってゆくと、お土産屋のおじさんが大音量でイラン音楽をかけはじめ、未明の眠たげな皆様を鼓舞していたのか、ただの安眠妨害だったのか。なお、出国審査場の列を見ていたかぎり、外国籍は1/3ほどいたようです。といっても、朝のりかえで西方へ向かうらしき欧米顔の人々と、見紛うことなきアラブ服のおじさまばかりで、東アジア系の顔は、自分以外いませんでした。すくなくとも成田、関空行きには接続わるいからなあ。QRの羽田行きが飛びだしたら、すこしは日本人も乗れるのかな。
シーラーズ空港は沖どめで、かつ、国際線ターミナルとは離れた場所に駐機場がありました。ほぼ時間どおりに飛行機まで案内され、DOHと同様、ビジネスクラスは前方から、エコノミー客は後方から搭乗でした。記憶のかぎり人生初の後方ドア使用で、A320といえども尾翼の大きさ、近寄れば実感した次第です。
機材はA320、個人用モニター非搭載、ビジネス席がフルフラット換装前のA7-ADHです。2003年冬導入とありましたが、10歳超にはまったく思えないきれいさで、手元で控えていたデータが嘘じゃないか?…なとど周囲や座席下を見回したくらいです。さすが、五つ星キャリアの良整備機材。ドアクローズ後は、プッシュバックなしでスポットアウトし、R/W11Lから離陸しました。イランの四月は+1時間の夏時間中ですので、離陸前にようやく、東の空に光が見えるくらいでした。
ペルシア湾はさんでも302マイルしかないフライトですが、期待どおり(笑)食事がでてきました。地上待機中には飴玉(とおしぼり)が配られ、上空にでれば、QR航空の他のレビューさんでもでてくる、共通レシピらしき箱のあつあつ(というか、不用意につかんで目が覚めたわ!級)ホットミールでした。ヴェジとチキンのチョイスも可。うーん、いたれりつくせり。
…こんな感じで、キャビンのきれいさ見て以来、すでに感動スイッチの入っていた(笑)自分には、QRのすばらしさに何でも感激できたフライトになっておりまして。エコ前方区画担当、東欧美人顔なCAさんもすばらしく(←さっきからほめ過ぎや!)、多言語、英語も良く通じないイラン人のおじさまおばさまにも丁寧に対応し、短時間の水平飛行でもてきぱき、ミール配布時に(タイミングじゃないのに要望しちゃった)コーヒーリクエストもきちんと覚えていて、深夜のDOH-SYZからの折り返し乗務はさぞ眠いはずですが、そんなそぶりも伺えませんでした。この日は、この便から連続四フライト(修行目的でもないのに・笑)QR搭乗だったのですが、いちども"五つ星の期待"を裏切らない、CAさんのサービスレベルでありました。
ペルシア湾の上で日の出をむかえ、V2500エンジンのすっぽりしたカウルもぴかぴか輝き(重整備直後だったのかもしれません)、青い海のうえをはやくも降下開始。DOH空港はこの時間帯に到着&出発のピークがくるらしく、空港東の海上で一周ホールドしてから、R/W33へ着陸しました。
さて、ドーハ空港は、聞きしにまさる敷地のせまさ、というか滑走路をはさむ東西の余裕のなさで、たどりついた駐機場W1(現DOHはすべて沖どめ)からは、くねくね乗りつぎターミナル(搭乗券ホルダーが"黄色"の区画)まで、バスで構内延延案内されましたとさ。で、その"黄色"のりつぎ区画は、聞きしにまさる大混雑。朝6時もはよから、超多国籍系の顔ぶれがせまい手荷物検査場列とせまい搭乗待合室に集中しており、いっきに目が覚めました。こりゃ、新空港移転待ったなしですわ。ただ、WiFiが完全フリー&高速でして、政府のネット接続規制のあるイランから来た身には、ことさらありがたく感じました。
そんなわけで、済んでみれば"なんちゃでもない"フライトでしたが、機材の整備状況、ハブ空港戦略にあわせるだけの運航管理、全世界の人々を相手にするCAさんの対応力などなど、なおかつ五つ星をキープできるカタール航空の努力は、並大抵じゃないのでしょう。まったくあたらしい航空会社さんとは知りつつ、欧州や日本の会社のような"伝統由来の重み"とは別の次元でも、フライトの信頼感はうまれるもんだなあ、というのが、不肖人生初QR搭乗の感慨でした。
そんな経緯で、DXBへ行きたかった自分は、一時間少々のフライトを二つつなげたSYZ-DOH-DXBを片道手配しました。エコノミークラスの区間ボトム(Sクラス)で、総額2万4千円ほど。DXB近隣、SHJ空港へのG9航空に比べれば割高ですが、フルサービスキャリアのQRにしてはまあまあかな。
シーラーズ発は朝5時40分。こんな時間対応でもタクシーはホテルに来てくれて、交渉で5米ドルほどでした。市内から20分はかかる(←ずっと100キロ超走行)立地でこのお値段ですから、さすが産油国+物価の安いイランです。シーラーズ空港は国際線と国内線の建物がかなり離れており(注意!)、地上階にすべての集中した国際線ターミナルのほうは、清潔で広々。暇々なお土産屋さんのおねいさんが、深夜の暇つぶしがてら、外国人の自分をえらく誘惑(笑)しておりました。チェックインカウンター前にもスタッフが配置され、人手は厚めのQR航空。ただ、コンファーム済みのお席が別番で搭乗券でてきまして、事情を訊いたらとんちんかんな説明だったので、ちょっとCRS(QRなのでアマデウス。自分もアマデウスで予約記録作成&管理してたんに)の知識が足りないのかもしれません。
ビジネスラウンジもWiFiもないシーラーズ空港。思い返すと、入口すぐの(だれでも入れる)ところ、チェックインカウンター前(出発客のみ)の場所、出国後待合室、そして手荷物検査場あとと、四区画も待合スペースがありました。それぞれが広く、無駄というか贅沢な空間の使いかたです。一日たった四~五便の建物なのに。バスゲート直前の出発待合室では、手荷物検査が開始されQR便の人々が入ってゆくと、お土産屋のおじさんが大音量でイラン音楽をかけはじめ、未明の眠たげな皆様を鼓舞していたのか、ただの安眠妨害だったのか。なお、出国審査場の列を見ていたかぎり、外国籍は1/3ほどいたようです。といっても、朝のりかえで西方へ向かうらしき欧米顔の人々と、見紛うことなきアラブ服のおじさまばかりで、東アジア系の顔は、自分以外いませんでした。すくなくとも成田、関空行きには接続わるいからなあ。QRの羽田行きが飛びだしたら、すこしは日本人も乗れるのかな。
シーラーズ空港は沖どめで、かつ、国際線ターミナルとは離れた場所に駐機場がありました。ほぼ時間どおりに飛行機まで案内され、DOHと同様、ビジネスクラスは前方から、エコノミー客は後方から搭乗でした。記憶のかぎり人生初の後方ドア使用で、A320といえども尾翼の大きさ、近寄れば実感した次第です。
機材はA320、個人用モニター非搭載、ビジネス席がフルフラット換装前のA7-ADHです。2003年冬導入とありましたが、10歳超にはまったく思えないきれいさで、手元で控えていたデータが嘘じゃないか?…なとど周囲や座席下を見回したくらいです。さすが、五つ星キャリアの良整備機材。ドアクローズ後は、プッシュバックなしでスポットアウトし、R/W11Lから離陸しました。イランの四月は+1時間の夏時間中ですので、離陸前にようやく、東の空に光が見えるくらいでした。
ペルシア湾はさんでも302マイルしかないフライトですが、期待どおり(笑)食事がでてきました。地上待機中には飴玉(とおしぼり)が配られ、上空にでれば、QR航空の他のレビューさんでもでてくる、共通レシピらしき箱のあつあつ(というか、不用意につかんで目が覚めたわ!級)ホットミールでした。ヴェジとチキンのチョイスも可。うーん、いたれりつくせり。
…こんな感じで、キャビンのきれいさ見て以来、すでに感動スイッチの入っていた(笑)自分には、QRのすばらしさに何でも感激できたフライトになっておりまして。エコ前方区画担当、東欧美人顔なCAさんもすばらしく(←さっきからほめ過ぎや!)、多言語、英語も良く通じないイラン人のおじさまおばさまにも丁寧に対応し、短時間の水平飛行でもてきぱき、ミール配布時に(タイミングじゃないのに要望しちゃった)コーヒーリクエストもきちんと覚えていて、深夜のDOH-SYZからの折り返し乗務はさぞ眠いはずですが、そんなそぶりも伺えませんでした。この日は、この便から連続四フライト(修行目的でもないのに・笑)QR搭乗だったのですが、いちども"五つ星の期待"を裏切らない、CAさんのサービスレベルでありました。
ペルシア湾の上で日の出をむかえ、V2500エンジンのすっぽりしたカウルもぴかぴか輝き(重整備直後だったのかもしれません)、青い海のうえをはやくも降下開始。DOH空港はこの時間帯に到着&出発のピークがくるらしく、空港東の海上で一周ホールドしてから、R/W33へ着陸しました。
さて、ドーハ空港は、聞きしにまさる敷地のせまさ、というか滑走路をはさむ東西の余裕のなさで、たどりついた駐機場W1(現DOHはすべて沖どめ)からは、くねくね乗りつぎターミナル(搭乗券ホルダーが"黄色"の区画)まで、バスで構内延延案内されましたとさ。で、その"黄色"のりつぎ区画は、聞きしにまさる大混雑。朝6時もはよから、超多国籍系の顔ぶれがせまい手荷物検査場列とせまい搭乗待合室に集中しており、いっきに目が覚めました。こりゃ、新空港移転待ったなしですわ。ただ、WiFiが完全フリー&高速でして、政府のネット接続規制のあるイランから来た身には、ことさらありがたく感じました。
そんなわけで、済んでみれば"なんちゃでもない"フライトでしたが、機材の整備状況、ハブ空港戦略にあわせるだけの運航管理、全世界の人々を相手にするCAさんの対応力などなど、なおかつ五つ星をキープできるカタール航空の努力は、並大抵じゃないのでしょう。まったくあたらしい航空会社さんとは知りつつ、欧州や日本の会社のような"伝統由来の重み"とは別の次元でも、フライトの信頼感はうまれるもんだなあ、というのが、不肖人生初QR搭乗の感慨でした。
フライトログ
搭乗の詳細データです。
- 座席番号
- 9A
- 搭乗クラス
- Y(S)
- 区間マイル
- 302
- 出発予定時刻
- 0540
- 搭乗時刻
- 0537
- 出発時刻
- 0557
- 到着予定時刻
- 0525
- 到着時刻
- 0555
- 出発空港 天気・気温
- 晴れ 17℃
- 出発ゲート・スポット
- OPEN SPOT-1
- 離陸滑走路
- 11L
- 離陸時刻
- 0606
- 到着空港 天気・気温
- 晴れ
- 到着ゲート・スポット
- OPEN SPOT-W1
- 着陸滑走路
- 33
- 着陸時刻
- 0551
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