航空会社 カタール航空
2013年10月30日 ワンワールド加盟
- 国
- カタール
- IATA | ICAO
- QR | QTR
- メンバー評価
- 搭乗レビュー 4.11 [254件]
搭乗レビュー
#657 (I502) 五面楚歌のドーハへ。逆風(逆境)に立ち向かうカタール航空
- 口コミ投稿者
- westtowerさん
搭乗写真
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搭乗機 QR A7-AEC A330... 続き
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カウンターは閑散。チェックイン時から... 続き
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QR ボーディングパス
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Apricot Lounge Inv... 続き
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Apricot Loungeへの誘い
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シャビーなApricot Loung... 続き
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搭乗率の低さを予見させる搭乗ゲートの... 続き
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自席40K。JLのクラスJに似ていま... 続き
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Y-classでもアメニティは一通り... 続き
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ガラガラの機内。40D/E/F/Gを... 続き
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機内でもトニックウォーターを
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食後のベッドメイキング完了
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フォカッチャ&シフォンケーキ... 続き
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とてつもなく制約を受けているカタール... 続き
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一方で、領空侵犯しないよう、ムサンダ... 続き
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ドーハ・ハマド国際空港に到着。希少と... 続き
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ハマド国際空港の探検開始!名物の巨大... 続き
総評
中東系航空会社の存在感が目立って高まってきている今日この頃。その代表格がエミレーツ航空(EK)と今回搭乗するカタール航空(QR)ではないでしょうか。そのカタール航空にかつてない逆風が吹き荒れています。
2017年06月05日、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)、イエメン、バーレーン及びエジプトの五か国は「カタールがテロ集団を支援し地域の安定を脅かしている」として断交を表明。制裁措置として、カタールとこれらの国々を結ぶ直行便の運航を停止し、カタール航空機の上空通過も禁止する措置をとりました。
当に四面楚歌ならぬ五面楚歌の状況に陥ったカタール航空。これは出発の15日前に降って湧いた大問題。今回の旅、いったいどうなってしまうのか…
【チェックイン】
カタール航空のチェックイン・カウンターはEアイランドの1~6が当てられていましたが、一般/優先レーンとも渋滞なしでサクっと手続き完了。予定機材はA333、コンフィグA1はC-class 30席、Y-class 275席、合計305席仕様のキャパシティに対してカウンターのこの閑散振りは、搭乗率の低さを予見させます。
チェックイン時からカタール航空への逆風を目の当たりにした格好となりました。
【ラウンジ】
海外へ立つワクワク感をスポイルするタンソンニャット空港ですが、QRが使用するApricot Loungeも然りでとってもシャビ―。長旅に備えて一応シャワーを使わせてもらい、トニックウォーターで喉を潤して、そそくさと退室した次第。
【搭乗機・機材コンディション】
機番 A7-AEC, A330-302
2005年03月 初飛行
2005年04月 QR登録
機齢 11.3歳
コンディション 年季が入った機材はリノベーション済ですが、どことなく古さを感じる。
エンジン 2 x GE CF6-80E1A4
【機内概況・座席(シート)】
Cクラス 2+2+2=6アブレスト。シートピッチ 60.0㌅、シート幅 21.0㌅。リクライニングは165°止まりのようです。
Yクラス 2+4+2=8アブレスト。シートピッチ 33.0㌅、シート幅 17.5㌅
カタール航空A333のエコノミーキャビンはダークグレーのシートに臙脂色のヘッドカバーとシートベルトがアクセントとなり、JLのクラスJを彷彿とさせる瀟洒なイメージ。
自席は40Kでしたが、チェックイン時の印象そのままに搭乗率は3割に満たず、スルーで空席となっていた40D/E/F/G 4 席を占有しフラットベッドにできたのは幸運でした。
搭乗2週間ほど前に、US$450でアップグレードのオファーがあり気持ちが揺らいだのですが、結果的にはエコノミーに留まり正解でした。
【客室乗務員】
SKYTRAX社 2017年 ワールド・エアライン・アワード 1位獲得の原動力の一つとなった「A heritage of hospitality, seen in every smile」が感じられないドライな対応にがっかり。
【機内食・ドリンク】
夕食=照り焼きチキン&スチームライス。焦がし玉ねぎを散らしたキノコサラダは、エコノミークラスの機内食にしては凝っている印象。
朝食=フォカッチャ&シフォンケーキ。これに淹れたてのアラビカ コーヒーが付けば、朝食としては充分です。
【エンターティメント&アメニティ】
ナイトフライトにしてフルフラットベッドの恩恵に預かることができたので、睡眠中心でエンタメはフライトマップのみ利用
【トイレ・洗面台】
特筆無し。搭乗客が極端に少ないこともあり綺麗でした。
【トピックス】
掲載写真を見ると一目瞭然ですが、飛行禁止措置を発動した近隣五か国の領空を侵犯しないようオマーン湾からムサンダム半島を迂回し、ホルムズ海峡を縫うように飛行。一方で、支援していると噂されているイラン上空は堂々と飛行しています。最短距離を飛べない影響もあるのか、ドーハには36分遅れで到着。
カタール航空機の飛行ルートはとてつもなく制約を受けており、特に中南部アフリカ方面には本来はドーハから南西に飛行するところ、サウジ上空を通過できなくなったため、一旦ペルシャ湾を北上しイラク上空を東方に大きく迂回した上で南下するルートを選択せざるを得ない状況のようです。Flightraderを見てみると、この細い糸のような飛行ルートにQR機が群がっているのが分かります。
飛行距離が延びることで乗務員への負担や燃料費アップは必至、近隣諸国へ出入り禁止となったことによる収入減、小型機を中心とした余剰機材の固定化、ドーハ空港のハブ機能の低下など、同社のビジネスモデルを脅かす事象は枚挙に遑がありません。
政治的要因に翻弄されるカタール航空ですが、何とか乗り切ってもらいたいです。
2017年06月05日、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)、イエメン、バーレーン及びエジプトの五か国は「カタールがテロ集団を支援し地域の安定を脅かしている」として断交を表明。制裁措置として、カタールとこれらの国々を結ぶ直行便の運航を停止し、カタール航空機の上空通過も禁止する措置をとりました。
当に四面楚歌ならぬ五面楚歌の状況に陥ったカタール航空。これは出発の15日前に降って湧いた大問題。今回の旅、いったいどうなってしまうのか…
【チェックイン】
カタール航空のチェックイン・カウンターはEアイランドの1~6が当てられていましたが、一般/優先レーンとも渋滞なしでサクっと手続き完了。予定機材はA333、コンフィグA1はC-class 30席、Y-class 275席、合計305席仕様のキャパシティに対してカウンターのこの閑散振りは、搭乗率の低さを予見させます。
チェックイン時からカタール航空への逆風を目の当たりにした格好となりました。
【ラウンジ】
海外へ立つワクワク感をスポイルするタンソンニャット空港ですが、QRが使用するApricot Loungeも然りでとってもシャビ―。長旅に備えて一応シャワーを使わせてもらい、トニックウォーターで喉を潤して、そそくさと退室した次第。
【搭乗機・機材コンディション】
機番 A7-AEC, A330-302
2005年03月 初飛行
2005年04月 QR登録
機齢 11.3歳
コンディション 年季が入った機材はリノベーション済ですが、どことなく古さを感じる。
エンジン 2 x GE CF6-80E1A4
【機内概況・座席(シート)】
Cクラス 2+2+2=6アブレスト。シートピッチ 60.0㌅、シート幅 21.0㌅。リクライニングは165°止まりのようです。
Yクラス 2+4+2=8アブレスト。シートピッチ 33.0㌅、シート幅 17.5㌅
カタール航空A333のエコノミーキャビンはダークグレーのシートに臙脂色のヘッドカバーとシートベルトがアクセントとなり、JLのクラスJを彷彿とさせる瀟洒なイメージ。
自席は40Kでしたが、チェックイン時の印象そのままに搭乗率は3割に満たず、スルーで空席となっていた40D/E/F/G 4 席を占有しフラットベッドにできたのは幸運でした。
搭乗2週間ほど前に、US$450でアップグレードのオファーがあり気持ちが揺らいだのですが、結果的にはエコノミーに留まり正解でした。
【客室乗務員】
SKYTRAX社 2017年 ワールド・エアライン・アワード 1位獲得の原動力の一つとなった「A heritage of hospitality, seen in every smile」が感じられないドライな対応にがっかり。
【機内食・ドリンク】
夕食=照り焼きチキン&スチームライス。焦がし玉ねぎを散らしたキノコサラダは、エコノミークラスの機内食にしては凝っている印象。
朝食=フォカッチャ&シフォンケーキ。これに淹れたてのアラビカ コーヒーが付けば、朝食としては充分です。
【エンターティメント&アメニティ】
ナイトフライトにしてフルフラットベッドの恩恵に預かることができたので、睡眠中心でエンタメはフライトマップのみ利用
【トイレ・洗面台】
特筆無し。搭乗客が極端に少ないこともあり綺麗でした。
【トピックス】
掲載写真を見ると一目瞭然ですが、飛行禁止措置を発動した近隣五か国の領空を侵犯しないようオマーン湾からムサンダム半島を迂回し、ホルムズ海峡を縫うように飛行。一方で、支援していると噂されているイラン上空は堂々と飛行しています。最短距離を飛べない影響もあるのか、ドーハには36分遅れで到着。
カタール航空機の飛行ルートはとてつもなく制約を受けており、特に中南部アフリカ方面には本来はドーハから南西に飛行するところ、サウジ上空を通過できなくなったため、一旦ペルシャ湾を北上しイラク上空を東方に大きく迂回した上で南下するルートを選択せざるを得ない状況のようです。Flightraderを見てみると、この細い糸のような飛行ルートにQR機が群がっているのが分かります。
飛行距離が延びることで乗務員への負担や燃料費アップは必至、近隣諸国へ出入り禁止となったことによる収入減、小型機を中心とした余剰機材の固定化、ドーハ空港のハブ機能の低下など、同社のビジネスモデルを脅かす事象は枚挙に遑がありません。
政治的要因に翻弄されるカタール航空ですが、何とか乗り切ってもらいたいです。
フライトログ
搭乗の詳細データです。
- 座席番号
- 40K→40D/E/F/G
- 搭乗クラス
- Y
- 区間マイル
- 3,723
- 出発予定時刻
- 19:30
- 搭乗時刻
- 18:55
- 出発時刻
- 19:10
- 飛行高度
- 38,000 ft
- 飛行速度
- 890km/h
- 到着予定時刻
- 22:30
- 到着時刻
- 23:06
- 予定飛行時間
- 7:00
- 出発空港 天気・気温
- ☀
- 出発ゲート・スポット
- 15
- 離陸滑走路
- 25L
- 離陸時刻
- 19:38
- 到着空港 天気・気温
- ☀
- 着陸滑走路
- 34R
- 着陸時刻
- 23:00
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