航空会社 スイスインターナショナルエアラインズ
- 国
- スイス
- IATA | ICAO
- LX | SWR
- メンバー評価
- 搭乗レビュー 4.14 [145件]
- アライアンス
- スターアライアンス
搭乗レビュー
2019年春の旅2便目-スイス航空にとっての「希望の飛行機」10周年
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
- 便名
-
LX17
エコノミー
- 搭乗日
- 2019/03
- 路線
- JFK(ニューヨーク) → チューリッヒ
- 機体記号
- HB-JHI
- 機材
- Airbus A330-343E
- 口コミ投稿者
- MaplecroftInnkeeperさん
搭乗写真
総評
3月の終わりに旅をすることにした理由の一つは、コツコツと貯めてきたマイレージが失効するのを免れるためでした。日本帰国などで、毎回格安チケットながら10年以上かかって少しずつ貯めたマイルが7万ポイント余りになっていましたが、何もしなければ4月に失効してしまうのです。マイルを何かに使うか、マイルを加算するか・・・。7万マイルって、アメリカから日本まで往復できるマイル数です。ならば、何かの事情で急遽日本に帰国しなければならない場合の事を考えて取っておきたいと思い、マイルを加算できるような航空便を利用することにしました。
ということで、スタアラ系のスイス航空でヨーロッパに向かいました。前のデルタとは別チケットだし、 JFKでデルタの飛行機を降りて、一旦到着ロビーに出てからセキュリティを通り直しだと思って、出口に向かっててくてく歩いていたら、ふと横を見ると、 LX17 Zurich と書いたゲートがあります。あれ、もしかしてここが次の便のゲート?オンラインでチェックインも済ませて搭乗券もプリントしてあるし、預け荷物もないし、。。。。じゃあ、出て行かずにこのままここにいればいいってこと?本当にいいのかなと思って念の為に隣にあったデルタの案内カウンターで聞いて見たら、そこから乗るんだったらそのへんで待ってればいいじゃない、とつっけんどんに言われました。またまたラッキーだったと思うことにします。
さて、以前のレビューにも書きましたけど(https://flyteam.jp/airline/swiss-international-air-lines/review/33801)、スイス航空は、以前のスイスエアーが倒産した後、2002年に再スタートした会社です。大きな赤字を抱え、営業損失が年々続いていたのを、だんだんと立て直し、その後の身の置き所は、寄らば大樹の陰で大会社にくっつくしかないとして、あちこちに話を持ち掛けた末、結局2006年にルフトハンザに拾われて吸収されました。倒産したこともかなりの打撃だったに違いないし、そんな風に大会社に吸収されてしまったことも、きっと相当プライドが傷つけられて、やる気をなくしてしまっていたことだろうと思います。そんなとき、スイス航空は新しい機材を導入して明るい希望を抱こうとしました。そして2007年に、それまで使っていたA330-200に代えるべく、A330-300を9機発注し、2009年4月に新鋭機第1号がチューリッヒ-JFK路線に投入されました。ちょうど10周年ということですね。
新しい飛行機には、ファーストクラスが8席設けられ、Ipod接続や、当時としては世界最大の23インチ大型モニターなど、最新の設備が施されました。また45席設けられたビジネスクラスも、座席はライフラットで、しかもクッションには、業界初めてだと自負する、好みの固さに調整できるエア-クッションが取り入れられました。エコノミーも座席数が大幅に増え、各座席に個人モニターが配置されるなど、乗り心地の良さが確保されました。こうして、このA330-300は、落ち込んでいたスイス航空にとって希望の光となったのです。今回乗ったこの便は、スイス航空にとってそんな深い意味を持った飛行機だったんですね。
そんなことを思いながら飛行機に乗り込んで座ってみると、やっぱり新しいA350などに比べると、エンタメも一昔前という感じだし、やや古臭さが感じられ、どんどん技術が進歩する時代にあって、10年の重みを感じます。でもそんな大事な飛行機だから、大切に長く飛び続けて欲しい気もします。この前の便のレビューに詳しく書きましたが、出発ギリギリまで、ちゃんとJFKに来られるかどうかも不安な時間が続いていたため、ここまできて飛行機に無事に乗り込んで席に落ち着いたら、ホッと安心した気分になりました。期待とは裏腹にかなりぎっしりと席が埋まっていてやや窮屈ではありましたが、不安が多かった中で蓋を開けてみたらラッキーなことが続いたのですから、否定的なことは考えないことにしました。急に眠気に襲われました。
タキシングを終えて滑走路の前で離陸準備を整えたA330は、力強く助走を始め、キラキラと光るニューヨークの街を下に見ながら、空へ上っていきました。暗く消灯した機内に座り、夜の空に飛び立っていくのを窓から眺めながら静かに物を思う平安な時間が一番好きです。しばらくすると、機内の照明が灯り、食事のサービスが始まりました。一日ろくな食事をしていなかったから、お腹がすいています。最近の機内食は味気なくなりましたけど、それでも、旅の雰囲気を味わいながらゆっくりいただけば、おいしく感じます。旅の初日は長い一日になりましたが、こうして無事に終わりました。
この便からは、離陸時、夜明け、着陸時と、窓から美しい光景をたくさん見ることができました。動画にまとめてありますので、よろしければそちらもご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Xz1vHFBF4HE&t=180s
ということで、スタアラ系のスイス航空でヨーロッパに向かいました。前のデルタとは別チケットだし、 JFKでデルタの飛行機を降りて、一旦到着ロビーに出てからセキュリティを通り直しだと思って、出口に向かっててくてく歩いていたら、ふと横を見ると、 LX17 Zurich と書いたゲートがあります。あれ、もしかしてここが次の便のゲート?オンラインでチェックインも済ませて搭乗券もプリントしてあるし、預け荷物もないし、。。。。じゃあ、出て行かずにこのままここにいればいいってこと?本当にいいのかなと思って念の為に隣にあったデルタの案内カウンターで聞いて見たら、そこから乗るんだったらそのへんで待ってればいいじゃない、とつっけんどんに言われました。またまたラッキーだったと思うことにします。
さて、以前のレビューにも書きましたけど(https://flyteam.jp/airline/swiss-international-air-lines/review/33801)、スイス航空は、以前のスイスエアーが倒産した後、2002年に再スタートした会社です。大きな赤字を抱え、営業損失が年々続いていたのを、だんだんと立て直し、その後の身の置き所は、寄らば大樹の陰で大会社にくっつくしかないとして、あちこちに話を持ち掛けた末、結局2006年にルフトハンザに拾われて吸収されました。倒産したこともかなりの打撃だったに違いないし、そんな風に大会社に吸収されてしまったことも、きっと相当プライドが傷つけられて、やる気をなくしてしまっていたことだろうと思います。そんなとき、スイス航空は新しい機材を導入して明るい希望を抱こうとしました。そして2007年に、それまで使っていたA330-200に代えるべく、A330-300を9機発注し、2009年4月に新鋭機第1号がチューリッヒ-JFK路線に投入されました。ちょうど10周年ということですね。
新しい飛行機には、ファーストクラスが8席設けられ、Ipod接続や、当時としては世界最大の23インチ大型モニターなど、最新の設備が施されました。また45席設けられたビジネスクラスも、座席はライフラットで、しかもクッションには、業界初めてだと自負する、好みの固さに調整できるエア-クッションが取り入れられました。エコノミーも座席数が大幅に増え、各座席に個人モニターが配置されるなど、乗り心地の良さが確保されました。こうして、このA330-300は、落ち込んでいたスイス航空にとって希望の光となったのです。今回乗ったこの便は、スイス航空にとってそんな深い意味を持った飛行機だったんですね。
そんなことを思いながら飛行機に乗り込んで座ってみると、やっぱり新しいA350などに比べると、エンタメも一昔前という感じだし、やや古臭さが感じられ、どんどん技術が進歩する時代にあって、10年の重みを感じます。でもそんな大事な飛行機だから、大切に長く飛び続けて欲しい気もします。この前の便のレビューに詳しく書きましたが、出発ギリギリまで、ちゃんとJFKに来られるかどうかも不安な時間が続いていたため、ここまできて飛行機に無事に乗り込んで席に落ち着いたら、ホッと安心した気分になりました。期待とは裏腹にかなりぎっしりと席が埋まっていてやや窮屈ではありましたが、不安が多かった中で蓋を開けてみたらラッキーなことが続いたのですから、否定的なことは考えないことにしました。急に眠気に襲われました。
タキシングを終えて滑走路の前で離陸準備を整えたA330は、力強く助走を始め、キラキラと光るニューヨークの街を下に見ながら、空へ上っていきました。暗く消灯した機内に座り、夜の空に飛び立っていくのを窓から眺めながら静かに物を思う平安な時間が一番好きです。しばらくすると、機内の照明が灯り、食事のサービスが始まりました。一日ろくな食事をしていなかったから、お腹がすいています。最近の機内食は味気なくなりましたけど、それでも、旅の雰囲気を味わいながらゆっくりいただけば、おいしく感じます。旅の初日は長い一日になりましたが、こうして無事に終わりました。
この便からは、離陸時、夜明け、着陸時と、窓から美しい光景をたくさん見ることができました。動画にまとめてありますので、よろしければそちらもご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Xz1vHFBF4HE&t=180s
フライトログ
搭乗の詳細データです。
- 座席番号
- 44A
- 搭乗クラス
- エコノミー
- 区間マイル
- 3,920
- 出発予定時刻
- 19:25
- 到着予定時刻
- 8:05
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