次世代輸送機ベルーガXL、初めてドイツに着陸 ブレーメンで運用試験

次世代輸送機ベルーガXL、初めてドイツに着陸 ブレーメンで運用試験

ニュース画像 1枚目:エアバス工場が所在するハンブルク・フィンケンヴェルダー空港の上空を通過
© AIRBUS S.A.S.
エアバス工場が所在するハンブルク・フィンケンヴェルダー空港の上空を通過

エアバスは2018年11月14日(水)、次世代輸送機ベルーガXLがフランスのトゥールーズからドイツのブレーメンに移動したと公表しました。ブレーメンへの途中、ハンブルク工場をフライパスしています。ベルーガXLがドイツに移動したのはこれが初めてで、この訪問は次世代輸送機の検証と認証プロセスの一環として航空部品の搭降載のテストなどをエアバス施設で実施する計画です。

ベルーガXLはA330貨物機をベースに改造が加えられた派生系のA330-743Lで、フランスのトゥールーズ、ドイツのハンブルクなどの最終組立ラインへ向け、ヨーロッパ各地に点在する様々な部品製造拠点から航空機の部品の物流を担う大型輸送機です。計画では5機が製造され、エアバス・トランスポート・インターナショナルが運航します。

初号機の機体記号(レジ)「F-WBXL」は7月19日(木)にトゥールーズで初飛行し、すべてのテスト項目が完了し、型式証明の取得後の2019年末から、エアバスの製造拠点を巡る定期的な運航を開始します。新たな5機の大型輸送機は、A300-600をベースとした現行の大型輸送機であるベルーガA300-600STの5機を順次、更新します。

ドイツのブレーメンでは、ベルーガXLを受け入れる準備が整っており、荷降ろし設備は新型機のサイズにあわせて調整済みで、ローディング・ハンガーには機体を完全に囲うことができる新たなシャッター・ドアが装備されています。

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