河野外務相と岩屋防衛相は2019年1月11日(金)、フランス・ブレストを訪問し、ジャン=イヴ・ル・ドリアンフランス欧州・外務大臣、フロランス・パルリ軍事大臣と第5回日仏外務・防衛閣僚会合(「2+2」)を開催しました。この中で、2019年もフランス海軍のフローレアル級フリゲート「ヴァンデミエール(F-734)」との訓練をはじめ、空母「シャルル・ド・ゴール(R91)」、航空自衛隊輸送機のフランス訪問時にそれぞれ訓練を実施する方針を確認しました。
「ヴァンデミエール」は2018年2月に東京・晴海ふ頭に入港、関東南方海域で海自とフランス海軍の共同訓練「VINEX 18」が実施されています。「2+2」では、2019年も「ヴァンデミエール」の日本寄港と共同訓練を検討することで一致しています。F-734には、AS565パンテルが搭載されています。
また、「シャルル・ド・ゴール」を中心とする空母機動群(GAN)が2019年中にインド洋へ展開する予定で、この機会を捉え日仏共同訓練を実施することでも一致しています。国際法の諸原則に基づき、ルールを基礎とした海洋での秩序の維持を再確認し、航行や上空飛行の自由、阻害されない貿易、自制並びに外交的・法的手段を通じた紛争の平和的解決の重要性で一致しており、こうした考え方を背景に共同訓練を実施します。
空自は輸送機がフランスに寄航する予定です。2019年は「パリ・エアショー」の開催年にあたり、この参加が検討されている模様です。会合で空自のフランスへの寄航時に、部隊間の交流、訓練実施の可能性を検討する方針で一致しており、詳細は今後、詰めるとみられます。
なお、「2+2」で北朝鮮の「瀬取り」を含む違法な海上活動への警戒監視を目的に、フランスが2019年上半期に艦艇や航空機の派遣を決定しており、日本側はこれを高く評価し、安保理決議の履行に向けて緊密に連携することが確認されています。