定期航空協会は2019年4月25日(木)、加盟する航空運送事業者が連続して発生させた飲酒に関する不適切な事案について、協会内に設置した「飲酒問題に係る専門委員会」で再発防止策を業界横断的に策定しました。この委員会では、個別の企業の問題としてではなく、業界全体の問題として再発策を検討、防止を目指し航空局や外部機関と連携してきました。
専門委員会は2018年12月3日(月)、立ち上げを宣言後の具体的な活動目的として「航空従事者のアルコールによる不適切事案再発『0(ゼロ)』」を掲げ、これまで7回開催され、業界全体での「意識改革」と「再発させない仕組み」を検討してきました。
定期航空協会として、意識改革では業界で共通する飲酒について教育資料の作成、配布をはじめ、携行可能な「飲酒カード」の作成・配布、2019年度には「飲酒に係る不適切事案の撲滅キャンペーン(仮)」を実施します。
さらに仕組みとして、検査機器の精度維持の方法、検知をめぐるトラブル事例などを学び、常に正しい検査の実施体制を構築する「アルコール検査体制構築に向けた講座」を開設するほか、利用可能者を家族にまで広げ、依存症予防、飲酒問題全般に関する業界の相談体制として会社と紐づかない「相談窓口」を開設します。
■定期航空協会に加盟する航空運送事業者 日本航空 ANAホールディングス 全日本空輸 日本貨物航空 日本トランスオーシャン航空 日本エアコミューター AIRDO エアージャパン ソラシドエア スターフライヤー ANAウイングス ジェイエア スカイマーク フジドリームエアラインズ エアアジア・ジャパン 春秋航空日本 Peach Aviation バニラ・エア ジェットスター・ジャパン