2017年発生のJA3500不時着、燃料の片減りから発動機が停止

2017年発生のJA3500不時着、燃料の片減りから発動機が停止

ニュース画像 1枚目:不時着現場
© 運輸安全委員会
不時着現場

運輸安全委員会は2019年4月25日(木)、2017年10月に北海道石狩市で個人が所有するセスナ172K、機体記号(レジ)「JA3500」の不時着について、調査報告書を公表しました。

この事故は2017年10月6日(金)18時25分ごろに札幌・丘珠空港を離陸した「JA3500」が、石狩市上空を飛行中に発動機が停止し、石狩市親船町の石狩浜海水浴場に不時着した事案です。着陸時、搭乗していた2名は怪我などもなく、無事でした。

報告書によると、同機が飛行中に燃料の片減りで右燃料タンクの燃料が枯渇し、燃料系統に空気が混入し、燃料が供給されなくなり発動機が停止したとみています。燃料の片減りは、セレクターバルブが正常の位置ではなく、左燃料タンクからの流量が制限されていた状態と推計しています。発動機の停止は、機長と同乗者による飛行中の燃料計の監視が不十分であったと指摘しています。

「JA3500」は、1969年9月に日本国内で機体登録されて以来、定置場を福井、青森、但馬、熊本などに置き、2016年10月以降は丘珠空港に置いています。

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