2018年の中日本航空による物件落下、ワイヤーが計画より短く緩み発生

2018年の中日本航空による物件落下、ワイヤーが計画より短く緩み発生

ニュース画像 1枚目:落下時の荷姿を再現
© 運輸安全委員会
落下時の荷姿を再現

運輸安全委員会は2019年5月30日(木)、2018年8月に北海道で中日本航空が所有するAS332L、機体番号(レジ)「JA9660」のつり下げ輸送中の物件の落下について、調査報告書を公表しました。

この事案は2018年8月21日(火)、「JA9660」が北海道松前郡福島町内の山林上空を飛行中、機外につり下げていたカーゴネットからブルーシートやケーブルを落下させた件です。

報告書では、複数の荷物のうち、1つのカーゴネットの結び目が緩んで隙間が生じ、隙間からブルーシートとケーブルがすり抜け、地上に落下したとみています。また、カーゴネットの結び目が緩み隙間が生じた要因は、ワイヤーの全長が計画した荷姿より短く、ケーブルを包むカーゴネットに工具類をつるすワイヤーで目通しした部分が引き上げられ、カーゴネットが傾いたまま飛行したこととみています。

中日本航空は再発防止策として、物資輸送の要領と教育資料の改正や、物資輸送に関わる関係者全員に再教育を実施しています。

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