フィリピン航空は2019年6月5日(水)、シンガポールにフィリピンワシを輸送したと発表しました。フィリピンとシンガポール間で結ばれたフィリピンワシの貸し出し契約に基づくもので、同鳥類の聖地であるダバオからマニラ経由で2羽のワシがシンガポールに移動しています。
この契約では、15歳のGeothermica、17歳のSambisigの2羽のワシは、ワイルドライフ・リザーブ・シンガポールが運営する施設「ジュロン・バードパーク」で繁殖活動に専念します。
フィリピンワシの保護団体「フィリピンワシ基金(Philippine Eagle Foundation)」はワシのローンプログラムを通じて、種の保存のため、フィリピンワシの遺伝子プールが保護されることや、ダバオにある「フィリピン・イーグル・センター」で捕獲されているフィリピンワシが自然災害などで死滅してしまうことに備えた保険としての役割を期待しています。
フィリピン航空は動物輸送に長年の経験がありますが、絶滅危惧種が特別待遇を受けたのは初めてでした。2羽は同日、ダバオ発マニラ行きPR2808便、マニラ発シンガポール行きPR507便で輸送されています。