フェデックス、アマゾンの契約更新見送り 国際貨物や宅配サービスは継続

フェデックス・エクスプレスは2019年6月7日(金)、アメリカ国内の航空貨物輸送について、アマゾンと契約更新を見送ると発表しました。貨物機での輸送受託は6月30日(日)で終了しますが、国際貨物や通常の宅配サービスは継続します。

フェデックス・エクスプレスの売上高のうち、2018年のアマゾン向け比率は1.3%にとどまっています。同社はすでに、数千社の小売業やネット通販会社と提携、配送網を確立しており、今回の契約更新見送りは、より広範なネット通販会社にサービスを提供する戦略的決定です。

アマゾンでも自社のリスク要因の1つとして、一部の物流企業に頼っていることをあげており、物流大手への依存度を下げる施策として、アメリカ国内でアマゾン・プライム・エアによる貨物機の運航を始めています。シンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港に2021年に稼働予定の貨物専用設備を着工したことも、こうした取り組みの1つです。