三菱航空機は2019年6月13日(木)、開発中のリージョナルジェット機の名称を「三菱スペースジェット(Mitsubishi SpaceJet)」ファミリーに変更すると正式に発表しました。Mitsubishi SpaceJetファミリーは乗客に最高の快適性、航空会社には優れた経済性と高収益の可能性をもたらす機体を目指します。
リージョナルジェットの市場ニーズに応えるファミリーとして、これまでのMRJ90を「SpaceJet M90」、コンセプト段階の「SpaceJet M100」の2機種で構成します。それぞれ、これまでの名称ではMRJ90とMRJ70でした。
三菱航空機の水谷社長は、これまでの開発で掲げたリージョナルジェット機のビジネスを再定義する三菱航空機の計画を具現化する機体とし、SpaceJet M90の初号機納入に向け準備を進め、マーケットの変化に求められているSpaceJet M100を展開する方針です。
MRJ70の検討内容を発展させたSpaceJet M100は同クラスで最大、かつ最も快適な客室空間と最高の機内設備を備え、乗客に優れたフライト体験を提供し、性能向上やオペレーションの低コスト化につなげます。リージョナルジェット機で最大の幅と高さを誇る客室空間や最も広々としたエコノミークラスシートを採用し、1人1つのローラーキャリーバッグを収納可能な大型オーバーヘッド・ビンを備え、預け荷物の削減にも貢献します。
SpaceJet M100は、アメリカをはじめとするグローバル市場のニーズに最適化し、65席から76席の3クラス仕様で、アメリカのスコープクローズにも準拠した機体となります。モノクラスでは最大88席まで拡張可能で、幅広い客室仕様オプションを備え、世界各国の多様なニーズに柔軟に対応できます。
