帝人は2019年6月20日(木)、同社が開発した炭素繊維強化熱可塑性樹脂積層板「テナックスTPCL(ThermoPlastic Consolidated Laminates)」を使用したエアバスのA350が日本航空(JAL)に納入されたことを歓迎しています。
帝人はJALに納入されたA350XWBでは2014年5月、「テナックス TPCL」が熱可塑性炭素繊維複合材料(CFRTP)として世界で初めて、エアバス製の機材の一次構造材に採用されました。同社はエアバス製の機材へ30年以上にわたり炭素繊維「テナックス」を供給するトップサプライヤーです。
A350XWBに採用された「テナックス TPCL」は、耐衝撃性、耐摩耗性に優れたポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を使用したCFRTPで、帝人の欧州拠点でドイツのTeijin Carbon Europe GmbHで製造されています。
帝人は引き続き最新の航空機向けソリューションとして、炭素繊維原糸から織物基材、熱可塑性や熱硬化性樹脂を使用した中間材料などの用途開発、ラインナップ拡充と、これらを活用した市場展開を強力に推進していきます。