アメリカ空軍のF-22デモンストレーションチームが2019年8月17日(土)、シカゴ・エア&ウォーターショーでデモフライトを実施、シカゴの市民を魅了しました。F-22デモンストレーションチームは、2007年に設立されアメリカ国内のエアーショーを中心にデモフライトをしています。
シカゴ・エア&ウォーターショーには、アメリカ海軍アクロバットチームのブルーエンジェルス、イギリス空軍アクロバットチーム「レッドアローズ」やF-16C、MV-22B、A-10、KC-135などがデモフライトを実施しました。
F-22Aラプターは冷戦末期にF-15の後継で先進戦術戦闘機(ATF)として開発、1990年9月にYF-22として初飛行、ノースロップの開発したYF-23と競争、1991年4月にYF-22に軍配が上がりました。量産型に向け大幅な設計変更が行われ、F-22Aが1997年9月に初飛行、2005年12月に初年作戦能力を獲得しました。
F-22Aは、ATFでは750機の生産を見込んでいましたが、冷戦終結の影響、開発の長期間化が影響しコストが増大、高性能が影響し同盟国への輸出が認められず、試作機やテスト機を含め、197機で生産が終了しました。
F-22の代替の第6世代戦闘機は2030年の登場が予想され、無人化やレーザー兵器の搭載も想定されています。中国の台頭が目覚ましく、F-22より早く配備される可能性も考えられます。