国土交通省航空局は、ラグビーワールドカップ2019日本大会や2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催を前に、保安検査を強化し、「テロに強い空港」を目指した対策を講じます。2019年9月13日(金)から、搭乗前の上着検査、靴検査、爆発物検査を恒久的に実施するほか、小型無人機(ドローン)の客室内への持込を一時的に禁止します。
上着検査の強化は、国際線だけでなく、国内線でもコート、ジャケットなど上着のX線検査を実施し、旅客は検査時に上着を脱ぎ、所持品検査と同様に、上着はトレーに入れるよう求めています。靴検査は国際線、国内線とも、安全靴、厚底靴、ブーツ、くるぶしを覆う靴は全てX線検査を行います。このため、脱ぎやすい靴を履くよう呼びかけています。
爆発物等の検査は、無作為に検査員が体に触れる検査に加え、検査紙で体に触れる検査も新たに実施し、凶器や爆発物検査の内容を強化します。これらの施策を周知するため、全国の空港に保安検査の強化を告知するポスターを掲示します。
また、ドローンを飛行させることで航空機や人、物件の安全が損なわれる可能性があり、ラグビーワールドカップ2019日本大会の開催期間中、客室内への持ち込みを禁止します。預け手荷物としては受付可能で、搭乗前に航空会社のカウンターに預けるよう呼びかけています。この実施期間は、9月13日(金)から11月5日(火)です。
航空局は、こうした施策の実施前に航空保安検査の高度化を進めており、最新の保安検査機器の導入を推進しています。今回の施策は、国際的な保安対策の動向を踏まえ、日本でも検査項目を追加します。