北大西洋条約機構(NATO)とボーイングは2019年11月27日(水)、メルスブローク空軍基地で早期警戒管制機(AWACS)E-3Aの近代化改修を行う契約を締結しました。これによりNATOは、E-3Aを2035年まで運用する計画です。
NATOは1982年、E-3Aを運用開始し、これまでに2度、近代化改修を実施しています。今回の近代化改修は、グラスコクピット、最新鋭レーダーへの改修、通信システムの更新を計画しています。
2022年に改修を実施、2023年から試験飛行へ進み、計画が予定通り進めばE-3Aの近代化改修は2027年に完了する予定です。
ボーイングE-3セントリーは、旅客機707をベースに開発された早期警戒管制機です。NATO以外に、アメリカ空軍、イギリス空軍、フランス空軍、サウジアラビア空軍でも運用されています。航空自衛隊でも採用する案があがりましたが、707の生産が終了したため、ボーイング767をベースにしたE-767が採用されました。