ボーイング、737 MAX生産を一時停止 2020年1月から

ボーイング、737 MAX生産を一時停止 2020年1月から

ニュース画像 1枚目:200機超が駐機されているモーゼスレイク
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200機超が駐機されているモーゼスレイク

ボーイングは2019年12月16日(月)、737 MAXの生産を2020年1月から一時停止すると発表しました。737 MAXは2018年10月、2019年3月に2機が墜落し、これを受けて世界各国の航空当局が商業飛行を停止する判断をしました。定期便では使用できず、納入もされていませんが、ボーイングは月産52機体制を42機と減産したものの、製造を継続してきました。

発表にあたり、ボーイングは737 MAXを安全にサービスに戻すことが最優先事項と位置づけています。定期便の運航再開、適切な訓練要件を決定する過程は、規制当局、利用する航空会社、そして搭乗する旅客が自信を持って利用できるようにするため、徹底的、かつ堅牢な必要があるとの認識を示しています。

ボーイングは2018年3月の737 MAX飛行停止後、製造を継続したことでおよそ400機が地上に保管されている状況と説明しています。この措置が長く続く場合、生産計画を継続的に評価した結果、1月から737プログラムの生産を一時停止することを決定しました。

一方でこの判断は、長期的な生産システム、サプライチェーンの健全性を維持する上で、混乱を招くものではないと説明しています。この決定は、飛行再開のタイミングと条件が不確実であること、全世界での訓練の承認、すでに製造済みの航空機の納入を優先することなど、複数の要因を勘案した最適解と説明しています。生産や納入の再開は未定ですが、737 MAXの認証や訓練状況などを考慮しながら判断します。

なお、製造ラインのスタッフは737関連の作業継続、またはシアトル付近で展開するボーイングの他のチームに異動する計画で、雇用は維持します。業績への影響は2020年1月の4半期決算に反映します。

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