中華人民共和国人民解放軍海軍(中国海軍)は、初の国産空母「山東」が2019年12月17日(火)午後、海南省三亜で海軍に「山東」が引き渡され、就役したと公表しました。習近平国家主席が引渡しセレモニーに出席しました。
空母「山東」には、複数のJ-15戦闘機が搭載されており、空母「遼寧」の就航時には航空機が搭載されていない状態と大きな違いを見せました。
中国海軍は、ウクライナから購入、これを改装して2012年9月に就役した「遼寧」と合わせ2隻目の空母です。複数の空母を運用するのは、アメリカ、イタリア、イギリスに次ぐ4番目の国になりました。
「山東」は2013年11月、大連船舶重工集団で建造を開始しました。進水は2017年4月で、海上公試は2018年5月から実施しています。大連船舶重工集団を11月中旬に離れ、台湾海峡を通過して三亜に向かいました。
「山東」は満載排水量50,000トン以上、推進システムは蒸気タービン方式、J-15戦闘機とヘリコプターを搭載し、スキージャンプを用いて離艦する短距離離陸拘束着艦機(STOBAR機)を採用しています。